2024年03月01日

寝覚の床の歴史を感じる総会

 28日、“寝覚の床を美しくする会”総会がそば処越前屋さんであり出席しました。越前屋さんの創業は江戸時代寛永元年と伝えられており今年でちょうど400年を迎えます。
△歴史ある看板


 凡そ400年前というと木曽地域が尾張藩の直轄となった時期です。総会もいつも役場とかですが、こうした趣のある所も歴史を感じて良いものです。
 越前屋さんは今は国道19号に面した場所にありますが、昔は旧中山道の所にあり現在のところから直ぐ東に急坂を登って行った所にありました。
 昔は『立場茶屋』といって旅人にそばやお茶で疲れを取るようにもてなしていました。ちょうど寝覚の床の臨川寺への参詣道の入口に当たり、奇勝とも言われる寝覚の床を見るため参詣道を下り、帰りには歴史的な人物も草鞋を脱いで休憩したようです。
 店の入口に越前屋さんを訪れた皆さんのお名前が飾られていました。
△歴史上の人物。井伊大老、大岡越前などの教科書で習った名前が並んでいました。


 新型コロナの影響で大変な時期もあったようですが、老舗ののれんを守るという店主さんの熱い思いで歴史を守っています。
△昔の店の前はこんな様子でした。


△寝覚の床の様子を描いた風景画


 そばは歴史ある漆製のセイロで出されて来ます。その器には亀の字が象形文字風にあしらわれています。いつもの通り食べてしまってから思い出し、そばの写真を撮るのを忘れてました。
 国道19号木曽町から名古屋方面に向かって寝覚の床の直ぐ横、セブンイレブンさんの反対側ですので木曽を訪れた際には是非お越しいただき江戸の風情と一緒にご賞味ください。そばの名前は浦島太郎の伝説に因んで「長寿そば」ですので食して長寿を願いましょう。
 総会は会員の皆さんから今なお観光の置かれた厳しい切実な状況の報告もありました。寝覚の床再生計画を令和6年度は駐車場整備や周辺整備を進めて行きたいという説明をいたしました。
 久し振りの総会でしたが、和やかな雰囲気で終わりました。
△総会の様子
[photo:4]









 
   
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 16:51Comments(0)