2024年03月16日
旅立ちの時2024(その1 上松技術専門校)
14日、町内の学校の修了・卒業式シーズンが今年も幕を開けました。
そのトップを切って14日に上松技術専門校の修了式が行われました。昨年春に全国各地から木工の世界を目指そうと当町の上松技術専門校にお越し頂き一年間の技術習得に励みました。
今年の修了生は23人と近年では少なかったとのことですが、これも新型コロナが影響しているものと思います。
また全国に旅立つ皆さんですが、修了生の中には上松町の地域おこし協力隊として残っていただける方もいます。公共施設を生かす取り組みなど木工とは分野は違ったものですが、縁あって来られた方が地域で活躍していただけるのは嬉しい限りです。全力でサポートしていきたいと思います。
私は来賓の挨拶で「これから全国に旅立って行くが、ここで学んだ木工の素晴らしさを伝える“伝道師”となって欲しい」、「上松を故郷と思っていつでも戻って来て欲しい」とエールを贈りました。
△式典

年齢も違い、社会経験も違う皆さんです。式に臨む服装も訓練で使った服で臨む人、写真のように紋付袴で臨む人、スーツで臨む人など様々で、訓練校らしい修了式でした。
△小林校長先生式辞

△修了生代表古川さん謝辞

匠の卵として更に研鑽を積んで将来“名工”と呼ばれる職人になって欲しいと願う修了式でした。
そのトップを切って14日に上松技術専門校の修了式が行われました。昨年春に全国各地から木工の世界を目指そうと当町の上松技術専門校にお越し頂き一年間の技術習得に励みました。
今年の修了生は23人と近年では少なかったとのことですが、これも新型コロナが影響しているものと思います。
また全国に旅立つ皆さんですが、修了生の中には上松町の地域おこし協力隊として残っていただける方もいます。公共施設を生かす取り組みなど木工とは分野は違ったものですが、縁あって来られた方が地域で活躍していただけるのは嬉しい限りです。全力でサポートしていきたいと思います。
私は来賓の挨拶で「これから全国に旅立って行くが、ここで学んだ木工の素晴らしさを伝える“伝道師”となって欲しい」、「上松を故郷と思っていつでも戻って来て欲しい」とエールを贈りました。
△式典

年齢も違い、社会経験も違う皆さんです。式に臨む服装も訓練で使った服で臨む人、写真のように紋付袴で臨む人、スーツで臨む人など様々で、訓練校らしい修了式でした。
△小林校長先生式辞

△修了生代表古川さん謝辞

匠の卵として更に研鑽を積んで将来“名工”と呼ばれる職人になって欲しいと願う修了式でした。
2024年03月07日
JA木曽上松地区組合員総集会
7日、ひのきの里総合文化センターにおいてJA木曽上松地区組合員総集会が開かれました。
昨年までは新年度に入ってから行われていた集会ですが、農繁期に入ってくることから今年から3月に実施することになりました。
会場の大会議室に一杯に組合員の皆さんが集まっての盛会なものとなりました。
△会場の様子

旧上松支所の取り壊し、ATMの設置などの説明があり、組合員の皆さんからはインボイスの対応などで質問が出され熱気あふれる総集会となりました。
町からは「地域計画』の策定について説明し、組合員の皆さんに協力をお願いしました。
会議後、若いJA職員から発表があり、うまくいかなかったことも踏まえ、その挑戦する気持ちの力をいただいたような気がしました。
昨年までは新年度に入ってから行われていた集会ですが、農繁期に入ってくることから今年から3月に実施することになりました。
会場の大会議室に一杯に組合員の皆さんが集まっての盛会なものとなりました。
△会場の様子

旧上松支所の取り壊し、ATMの設置などの説明があり、組合員の皆さんからはインボイスの対応などで質問が出され熱気あふれる総集会となりました。
町からは「地域計画』の策定について説明し、組合員の皆さんに協力をお願いしました。
会議後、若いJA職員から発表があり、うまくいかなかったことも踏まえ、その挑戦する気持ちの力をいただいたような気がしました。
2024年03月02日
匠の卵の技(上松技術専門校 ひのきの里の技能祭)
3月2日上松技術専門校の訓練生が作製した作品を一般の皆さんに見ていただき、即売する“ひのきの里の技能祭24”が開かれましたので出かけました。
技能祭は一年間の訓練が修了するこの時期に行われていましたが、新型コロナの影響で5年ぶりの開催、令和に入ってから初めての開催となりました。
今年の訓練生は23人と、ここ最近では最も少ない人数という事ですが、皆さんの精魂込めて作った作品に加え、開催出来なかった訓練生の作品も含めての展示即売会となりましたので、作品は体育館一杯に並べられました。
訪れた皆さんの中には卒業生や楽しみにしていたご家族や町内外から多くの方が来訪されていました。
作品はテーブル・イス、小木工品、収納家具等の3つのグループに分けて抽選されますが、来校した皆さんは真剣な表情で選んでいました。
また、製作者の訓練生とお客さんとの間で苦労した点など話すことも作品を理解する上で楽しみなことの一つと言えます。
今回は大型の家具等の数は以前よりも少なかった気がしますが、その分作品数が多く抽選に当たった方も多かったのではないでしょうか。
そのせいか、いつも当たらない我が家で二つの作品を購入出来ました。
訓練生は入校時に木工をやっっていた経験者もいますが、ほとんどが一度もカンナなど持ったことがないという素人の方がほとんどです。
僅か一年間の訓練でこれほどまでに技術を身に付けて行くことができるのはさすが『木工界の東大』と称されるだけのことはあります。
訓練生は、あともう少しで上松を離れる方もいますが、嬉しいことに地域おこし協力隊で活躍してくれる方もいます。今日の展示会の思い出を胸にそれぞれのご活躍をお祈りいたします。
△作品紹介




訓練生が作品づくりに最初に挑むのが次の整理箱です。
△整理箱

ユニークな五、六角形の収納箱がありました。インテリアとしても実用的にも使えるもので訓練生の挑戦する気持ちが伝わって来ました。
△斬新なデザインの収納箱

全部紹介したいのですが、観たい方は来年のこの時期に上松にお越しください。
作品の価格帯は最高で4万円台から数千円前後と市価の3〜4分の1という安価で求められます。なお、運がよければですが。
小林校長先生にお聞きしますと来年の入校予定者は40人近くいるとお聞きしました。求人が給与のアップや少子化に伴う採用枠の拡大などがあり、訓練校への入校生が少なくなることが心配されましたが、景気に左右されないのが上松技術専門校の特徴ともいえます。
今日の展示会開催にあたり町交通安全協会の皆様が寒い中、交通整理に当たって頂き有難うございました。
技能祭は一年間の訓練が修了するこの時期に行われていましたが、新型コロナの影響で5年ぶりの開催、令和に入ってから初めての開催となりました。
今年の訓練生は23人と、ここ最近では最も少ない人数という事ですが、皆さんの精魂込めて作った作品に加え、開催出来なかった訓練生の作品も含めての展示即売会となりましたので、作品は体育館一杯に並べられました。
訪れた皆さんの中には卒業生や楽しみにしていたご家族や町内外から多くの方が来訪されていました。
作品はテーブル・イス、小木工品、収納家具等の3つのグループに分けて抽選されますが、来校した皆さんは真剣な表情で選んでいました。
また、製作者の訓練生とお客さんとの間で苦労した点など話すことも作品を理解する上で楽しみなことの一つと言えます。
今回は大型の家具等の数は以前よりも少なかった気がしますが、その分作品数が多く抽選に当たった方も多かったのではないでしょうか。
そのせいか、いつも当たらない我が家で二つの作品を購入出来ました。
訓練生は入校時に木工をやっっていた経験者もいますが、ほとんどが一度もカンナなど持ったことがないという素人の方がほとんどです。
僅か一年間の訓練でこれほどまでに技術を身に付けて行くことができるのはさすが『木工界の東大』と称されるだけのことはあります。
訓練生は、あともう少しで上松を離れる方もいますが、嬉しいことに地域おこし協力隊で活躍してくれる方もいます。今日の展示会の思い出を胸にそれぞれのご活躍をお祈りいたします。
△作品紹介




訓練生が作品づくりに最初に挑むのが次の整理箱です。
△整理箱

ユニークな五、六角形の収納箱がありました。インテリアとしても実用的にも使えるもので訓練生の挑戦する気持ちが伝わって来ました。
△斬新なデザインの収納箱

全部紹介したいのですが、観たい方は来年のこの時期に上松にお越しください。
作品の価格帯は最高で4万円台から数千円前後と市価の3〜4分の1という安価で求められます。なお、運がよければですが。
小林校長先生にお聞きしますと来年の入校予定者は40人近くいるとお聞きしました。求人が給与のアップや少子化に伴う採用枠の拡大などがあり、訓練校への入校生が少なくなることが心配されましたが、景気に左右されないのが上松技術専門校の特徴ともいえます。
今日の展示会開催にあたり町交通安全協会の皆様が寒い中、交通整理に当たって頂き有難うございました。
2024年02月11日
木曽青峰高校インテリア科展
10日木曽町にある木曽青峰高校でインテリア科生徒作品展示・即売会があり様子を拝見に伺いました。私は産業教育振興会の役員を現在勤めていますが、初めて県の職員で勤務したのが木曽青峰高校の前身の“木曽山林高校”ということで懐かしい思い出もあります。
昔は木材工芸を中心とした学科でしたが、今は加えてプロダクトデザインやデザイン系の分野が多くなってきています。
生徒が作成した木工品については即売されるということで住民の皆さんにも人気がある催しとなっています。
△抽選を待つ人たち

小物は即売されますが今年は売り上げの一部を能登半島地震への寄付に充てる旨の掲示がされていました。
△寄付の掲示

以前は森林環境科の発表などもあったので、賑わいも違った感はありますが、生徒が駐車場の整理、受付などをしている姿を見ると清々しく感じました。
生徒の作品は自由なテーマで取り組むものがあり、木曽町日義の生徒は『自分はお祭りの長持が好きだ』との事で「長持知名度爆上化計画」なるものを作り、祝い歌を紹介したり、スキー場の発展に寄与するアイディアをという地元密着型のものが多く見受けられました。
△発表作品の数々


短い時間でしたが若者の感性に触れた楽しい時間を過ごさせて頂きました。
昔は木材工芸を中心とした学科でしたが、今は加えてプロダクトデザインやデザイン系の分野が多くなってきています。
生徒が作成した木工品については即売されるということで住民の皆さんにも人気がある催しとなっています。
△抽選を待つ人たち

小物は即売されますが今年は売り上げの一部を能登半島地震への寄付に充てる旨の掲示がされていました。
△寄付の掲示

以前は森林環境科の発表などもあったので、賑わいも違った感はありますが、生徒が駐車場の整理、受付などをしている姿を見ると清々しく感じました。
生徒の作品は自由なテーマで取り組むものがあり、木曽町日義の生徒は『自分はお祭りの長持が好きだ』との事で「長持知名度爆上化計画」なるものを作り、祝い歌を紹介したり、スキー場の発展に寄与するアイディアをという地元密着型のものが多く見受けられました。
△発表作品の数々


短い時間でしたが若者の感性に触れた楽しい時間を過ごさせて頂きました。
2024年02月11日
木曽広域連合及び構成6町村と一般財団法人地域活性化センターとの人材育成連携協定
9日は午前中は木曽寮の竣工式、午後は一般財団法人地域活性化センターとの連携協定調印式と二つの式典があり慌ただしい1日となりました。
地域活性化センターは地方創生にかかる財団として総務省所管の団体で、地方創生の人材育成に係るイベントや自治体職員を受け入れて人材育成を支援している財団法人です。
この日は林崎理事長、篠田総務企画部長他職員の皆さんにお越し頂き調印式を行いました。地域活性化センターとの連携協定調印は長野県では初めて、また広域連合との締結は全国で初めてとのこととお聞きしました。
△調印式。挨拶しているのが林崎理事長さんです。

この縁は県の渡辺木曽振興局長さんが篠田部長さんと旧知の間柄とのことで話が進みこの日を迎えました。具体的な内容についてはこれから広域連合を中心に調整していくことになりますが、人材育成はどこの自治体もその重要性は認めるものの、具体的にどう動いたら良いかなかなかに悩むことです。
センターが発刊する『地域づくり』総集編、特集編という冊子が送られて来て拝見しますが、全国の先進事例で頑張っている自治体でヒントとなるものが多くあり私も気になる記事を職員にコピーして配っています。
今回の締結により職員派遣について大きく道が開かれた事になり、若手職員が広い視野と最先端の情報を得る機会が出来ればと考えています。同行して来た富山県南砺市から派遣されて来ている竹村さんは一年目という事でしたが、とても明るく爽やかな方でした。
私も県から町村派遣で1年間出向しましたが今でも一緒に仕事をした方との旧交があり、とても貴重な体験で財産となっています。そんな若手がどんどん出てくる事に期待したいと願う調印式でした。
△記念写真

地域活性化センターは地方創生にかかる財団として総務省所管の団体で、地方創生の人材育成に係るイベントや自治体職員を受け入れて人材育成を支援している財団法人です。
この日は林崎理事長、篠田総務企画部長他職員の皆さんにお越し頂き調印式を行いました。地域活性化センターとの連携協定調印は長野県では初めて、また広域連合との締結は全国で初めてとのこととお聞きしました。
△調印式。挨拶しているのが林崎理事長さんです。

この縁は県の渡辺木曽振興局長さんが篠田部長さんと旧知の間柄とのことで話が進みこの日を迎えました。具体的な内容についてはこれから広域連合を中心に調整していくことになりますが、人材育成はどこの自治体もその重要性は認めるものの、具体的にどう動いたら良いかなかなかに悩むことです。
センターが発刊する『地域づくり』総集編、特集編という冊子が送られて来て拝見しますが、全国の先進事例で頑張っている自治体でヒントとなるものが多くあり私も気になる記事を職員にコピーして配っています。
今回の締結により職員派遣について大きく道が開かれた事になり、若手職員が広い視野と最先端の情報を得る機会が出来ればと考えています。同行して来た富山県南砺市から派遣されて来ている竹村さんは一年目という事でしたが、とても明るく爽やかな方でした。
私も県から町村派遣で1年間出向しましたが今でも一緒に仕事をした方との旧交があり、とても貴重な体験で財産となっています。そんな若手がどんどん出てくる事に期待したいと願う調印式でした。
△記念写真

2024年02月10日
砂防の願い(木曽南部直轄砂防現地視察)
8日午後から国土交通省多治見砂防国道事務所が大桑村、南木曽町で進めている直轄砂防事業地を視察しました。
木曽南部直轄砂防推進協議会では毎年この時期に現地視察を行なっています。近年の梅雨前線や大型台風の豪雨などによって引き起こされる土砂災害は住民からの関心も高まって来ています。
しかしながら、実施している場所が居住地から離れている山あいの所が多く人の目につきにくい所が多く住民の目に触れる機会は少ないと思います。
そういう中にあって今回の二箇所の視察地は国道や住家も近いところでした。
△大桑村役場に集合して出発


この日は森下多治見砂防国道事務所長さん他職員の皆さんと木曽南部直轄砂防推進協議会の構成員である大桑村、南木曽町、王滝村、上松町の職員とネットワーク議連の議長さん方が参加しての視察でした。
一ヶ所目は大桑村野尻地籍で進められている下在(しもざい)砂防堰堤工群のうちの宮の沢堰堤工の現場です。この現場も含め4箇所この地域では計画されているとのことですが、堰堤の下には国道19号が走っており、また直下には住家が密集し更にはJR中央本線が走っています。
木曽南部直轄砂防事業地の特徴としては下流に住居があること、主要幹線である国道19号とJR線とほぼ直角に交差する所にあり、もし土石流が発生すると住民の生命が危険に晒されるだけでなく、更には長野方面と中京圏を結ぶ経済や人の流れの大動脈に大きな影響を及ぼすことになります。
△宮の沢堰堤(真ん中が流木を抑えて土石流のエネルギーを減少する鋼管が入っています。=スリット型構造と言います)


下在工群堰堤の工事は現在今回視察地の宮の沢の他2箇所(蛇抜沢、深沢)で完成、或いは着工しており、中河原沢が現在検討中との事でした。
次に向かったのは、南木曽町の和合蛇抜沢沈砂地工の現場です。南木曽町においては過去幾度となく土石流災害に見舞われています。これは南木曽町の市街地のすぐ上部に小さな渓流を有する急峻な山が迫っており、かつ南木曽岳(標高1679m)がその後ろにあり、その上昇気流が集中豪雨をもたらすと聞いたことがあります。
私自身も南木曽の豪雨を体験したことがありますが、“白い雨“と言われる豪雨は車のワイパーが浮き上がる感じで慌てて停車した体験があり、雨の多い木曽で育った私でも恐怖を感じる降り方でした。
南木曽の事業地は名前も『蛇抜沢』の名の通り土石流が過去に発生した所です。直下には先に視察した大桑村野尻下在と同様に住家、JR、国道が走っています。
△和合蛇抜沢沈砂地


この沈砂地工は工事現場の上で大きく沢が左に迂回した流れになっており、もし土石流が発生した時にはそのエネルギーはまっすぐ来るのでそれに対応するものとお聞きしました。
今回の視察で感じたことは地図上で見るのと実際に現場で見るとでは距離感がより近く、また実際に起こった場合には避難するには時間が限られると感じました。そうした時にこうした工事が進められている事に安全な上に安心が成り立っている事を改めて認識いたしました。
木曽南部直轄砂防推進協議会では毎年この時期に現地視察を行なっています。近年の梅雨前線や大型台風の豪雨などによって引き起こされる土砂災害は住民からの関心も高まって来ています。
しかしながら、実施している場所が居住地から離れている山あいの所が多く人の目につきにくい所が多く住民の目に触れる機会は少ないと思います。
そういう中にあって今回の二箇所の視察地は国道や住家も近いところでした。
△大桑村役場に集合して出発


この日は森下多治見砂防国道事務所長さん他職員の皆さんと木曽南部直轄砂防推進協議会の構成員である大桑村、南木曽町、王滝村、上松町の職員とネットワーク議連の議長さん方が参加しての視察でした。
一ヶ所目は大桑村野尻地籍で進められている下在(しもざい)砂防堰堤工群のうちの宮の沢堰堤工の現場です。この現場も含め4箇所この地域では計画されているとのことですが、堰堤の下には国道19号が走っており、また直下には住家が密集し更にはJR中央本線が走っています。
木曽南部直轄砂防事業地の特徴としては下流に住居があること、主要幹線である国道19号とJR線とほぼ直角に交差する所にあり、もし土石流が発生すると住民の生命が危険に晒されるだけでなく、更には長野方面と中京圏を結ぶ経済や人の流れの大動脈に大きな影響を及ぼすことになります。
△宮の沢堰堤(真ん中が流木を抑えて土石流のエネルギーを減少する鋼管が入っています。=スリット型構造と言います)


下在工群堰堤の工事は現在今回視察地の宮の沢の他2箇所(蛇抜沢、深沢)で完成、或いは着工しており、中河原沢が現在検討中との事でした。
次に向かったのは、南木曽町の和合蛇抜沢沈砂地工の現場です。南木曽町においては過去幾度となく土石流災害に見舞われています。これは南木曽町の市街地のすぐ上部に小さな渓流を有する急峻な山が迫っており、かつ南木曽岳(標高1679m)がその後ろにあり、その上昇気流が集中豪雨をもたらすと聞いたことがあります。
私自身も南木曽の豪雨を体験したことがありますが、“白い雨“と言われる豪雨は車のワイパーが浮き上がる感じで慌てて停車した体験があり、雨の多い木曽で育った私でも恐怖を感じる降り方でした。
南木曽の事業地は名前も『蛇抜沢』の名の通り土石流が過去に発生した所です。直下には先に視察した大桑村野尻下在と同様に住家、JR、国道が走っています。
△和合蛇抜沢沈砂地


この沈砂地工は工事現場の上で大きく沢が左に迂回した流れになっており、もし土石流が発生した時にはそのエネルギーはまっすぐ来るのでそれに対応するものとお聞きしました。
今回の視察で感じたことは地図上で見るのと実際に現場で見るとでは距離感がより近く、また実際に起こった場合には避難するには時間が限られると感じました。そうした時にこうした工事が進められている事に安全な上に安心が成り立っている事を改めて認識いたしました。
2024年01月13日
2024上京始動(その3 町村会2)
町村会の最後の講演は元冬季五輪選手の橋本聖子参議院議員さんからの講演でした。
講演の冒頭では今回の政治資金規正法に係る捜査等で国民の皆さんの信頼を失った事に対してお詫びする旨深々と頭を下げられて講演が始まりました。
自らがオリンピック・パラリンピック担当大臣から、急遽、組織委員会の会長になった時の心境として、「よもや私が引き受けるとは思わなかった」と当時、約8割の方が開催に否定的な意見の中で取り組まざる得なかったのが残念だったと振り返っておられました。
自分の名前が東京五輪の年に生まれたので『聖子』と父が名付けたという生い立ちから始まり、五輪、パラリンピックとの繋がりなど話されました。
急遽引き受けた会長の中での課題は山積しており、サイバーセキュリティ、暑さ対策、ボランティアへの対応など目まぐるしかったそうです。
特に力を入れたのは『共生社会の実現に向けた取組み』でバリアフリーやユニバーサルデザイン化などに取り組み、男女混合の競技が9から18に増えたこと2021年の東京大会で女性選手が約49%となったことも大きな成果で歴史を振り返ると今では我が国では女性アスリートは当たり前ですが、1928年に初めて出場したとの事です。
国によってはまだ性別によって肌や顔を見せていけないなど様々な制限のあるところもあるので取り組まなければならない難しい事があるとの事でした。あるメダリストが競技後にシャワーを浴びていて男性と分かって問題となり、メダルが剥奪されたというエピソードも紹介されました。
ただ、この話は簡単には片付かない事もあるそうで、問題となったケースでは両性を有している方が実際に確認されたという報告もある様です。必ず性別確認検査証をしているという自らの体験を交えてお話しされました。
そして選手村では下水のサンプルで毎日疫学的検査を実施していたとのお話しをお聞きし、あの華やかな大会の裏で起こっていたことの一コマをお聞きする貴重な機会となりました。
△橋本聖子参議院議員の講話の様子

会議の最後に能登半島地震への長野県町村会としての対応について羽田会長から東日本、熊本地震の例に倣って対応したいと提案があり、見舞金等の額については役員に一任するという決定をして閉会しました。
講演の冒頭では今回の政治資金規正法に係る捜査等で国民の皆さんの信頼を失った事に対してお詫びする旨深々と頭を下げられて講演が始まりました。
自らがオリンピック・パラリンピック担当大臣から、急遽、組織委員会の会長になった時の心境として、「よもや私が引き受けるとは思わなかった」と当時、約8割の方が開催に否定的な意見の中で取り組まざる得なかったのが残念だったと振り返っておられました。
自分の名前が東京五輪の年に生まれたので『聖子』と父が名付けたという生い立ちから始まり、五輪、パラリンピックとの繋がりなど話されました。
急遽引き受けた会長の中での課題は山積しており、サイバーセキュリティ、暑さ対策、ボランティアへの対応など目まぐるしかったそうです。
特に力を入れたのは『共生社会の実現に向けた取組み』でバリアフリーやユニバーサルデザイン化などに取り組み、男女混合の競技が9から18に増えたこと2021年の東京大会で女性選手が約49%となったことも大きな成果で歴史を振り返ると今では我が国では女性アスリートは当たり前ですが、1928年に初めて出場したとの事です。
国によってはまだ性別によって肌や顔を見せていけないなど様々な制限のあるところもあるので取り組まなければならない難しい事があるとの事でした。あるメダリストが競技後にシャワーを浴びていて男性と分かって問題となり、メダルが剥奪されたというエピソードも紹介されました。
ただ、この話は簡単には片付かない事もあるそうで、問題となったケースでは両性を有している方が実際に確認されたという報告もある様です。必ず性別確認検査証をしているという自らの体験を交えてお話しされました。
そして選手村では下水のサンプルで毎日疫学的検査を実施していたとのお話しをお聞きし、あの華やかな大会の裏で起こっていたことの一コマをお聞きする貴重な機会となりました。
△橋本聖子参議院議員の講話の様子

会議の最後に能登半島地震への長野県町村会としての対応について羽田会長から東日本、熊本地震の例に倣って対応したいと提案があり、見舞金等の額については役員に一任するという決定をして閉会しました。
2024年01月13日
2024上京始動(その2 県町村長会議)
11日、長野県下の町村長が上京して、国の動向や研修を深めるための町村長会議が全国町村会館で行われました。
△羽田町村会長挨拶

この日は総務省の大沢博自治財政局長さんから『令和6年度地方財政対策について』、国土交通省長谷川朋弘大臣官房審議官さんから『これからの日本の道路政策』の二つの施策の説明と、そして参議院議員橋本聖子さんから『スポーツを通じた社会開発』についてと題した講演を頂きました。
大沢局長さんからは、一般財源総額を62.7兆円(対前年度比+0.6兆円、地方自治体の主要財源である地方交付税総額が18.7兆円確保(対前年度比0.3兆円)出来たとの話しが冒頭あり、令和6年度は、ほぼ前年並みで、他の主要策としては
①子ども子育て政策強化に係る地方財源の確保
②給与改定・会計年度任用職員の勤勉手当の支給に 要する財源確保
③自治体施設の物価高への対応について
などについて施策の説明がありました。
普通交付税が前年並みに確保出来たことや会計年度職員の勤勉手当支給に当たっての財源確保、そして物価高による影響への対応など財政の厳しい町村にとっては本当に有り難いことです。
△大沢局長さん

二つ目の施策説明は、国土交通省長谷川審議官ですが、長谷川審議官は前に長野県建設部長を務めており馴染みの方です。
長谷川審議官は我が国の道路事情を世界的な視野から我が国の脆弱な国土とそのリスクを分かりやすく説明してくれました。例えば国土面積の約10%の沖積平野に約51%の人口と約75%の資産が集中していることなどもその一つといえますが、これは強みの反面、大規模な災害が起きたら相当な被害を受けるものに直結します。
今回の能登地震のように日本は地震大国ですが、世界の0.25%の国土に世界の大地震の20%が発生していると数字を改めて列挙して説明されると思わずそうした世界に生きているという事を考えさせられます。
また一時間当たりの都市間移動を他国と比べると我国が61kmに対し、ドイツでは84km、お隣の韓国が77kmだそうです。時速80km以上で走行可能な道路延長は日本が約7800kmに対しドイツは約31700kmと凡そ4倍になるそうです。国の自然条件の違いもありますが、比べて見ると驚きの数字です。
これからの道路については道路の枠を超えた機能の高度化複合化を目指し、2050、世界一早く、賢く・安全で・持続可能な基盤ネットワークの実現を目指すとの事した。
例では治水機能と高速道路の機能を有した共用トンネルや高速“自転車”道の整備、経済物流の強化については世界シェア60%以上の製品群を持っているのは日本は270もあり、2位のアメリカ124と比べると圧倒的な差があり、このメーカーを繋ぐ強化も必要との事でした。
また、私たちの生活も一変するような自動運転社会の実現に向けた動きが既にアメリカや中国で開発・商業化が始められようとしているなども紹介されました。
地域公共交通のバス運転手の不足など言われていますが、車両と道路が協調した自動運転も近い将来夢では無くなることは確実だと思いました。
△長谷川審議官の話の様子

橋本聖子参議院議員の話はその3で送ります。
△羽田町村会長挨拶

この日は総務省の大沢博自治財政局長さんから『令和6年度地方財政対策について』、国土交通省長谷川朋弘大臣官房審議官さんから『これからの日本の道路政策』の二つの施策の説明と、そして参議院議員橋本聖子さんから『スポーツを通じた社会開発』についてと題した講演を頂きました。
大沢局長さんからは、一般財源総額を62.7兆円(対前年度比+0.6兆円、地方自治体の主要財源である地方交付税総額が18.7兆円確保(対前年度比0.3兆円)出来たとの話しが冒頭あり、令和6年度は、ほぼ前年並みで、他の主要策としては
①子ども子育て政策強化に係る地方財源の確保
②給与改定・会計年度任用職員の勤勉手当の支給に 要する財源確保
③自治体施設の物価高への対応について
などについて施策の説明がありました。
普通交付税が前年並みに確保出来たことや会計年度職員の勤勉手当支給に当たっての財源確保、そして物価高による影響への対応など財政の厳しい町村にとっては本当に有り難いことです。
△大沢局長さん

二つ目の施策説明は、国土交通省長谷川審議官ですが、長谷川審議官は前に長野県建設部長を務めており馴染みの方です。
長谷川審議官は我が国の道路事情を世界的な視野から我が国の脆弱な国土とそのリスクを分かりやすく説明してくれました。例えば国土面積の約10%の沖積平野に約51%の人口と約75%の資産が集中していることなどもその一つといえますが、これは強みの反面、大規模な災害が起きたら相当な被害を受けるものに直結します。
今回の能登地震のように日本は地震大国ですが、世界の0.25%の国土に世界の大地震の20%が発生していると数字を改めて列挙して説明されると思わずそうした世界に生きているという事を考えさせられます。
また一時間当たりの都市間移動を他国と比べると我国が61kmに対し、ドイツでは84km、お隣の韓国が77kmだそうです。時速80km以上で走行可能な道路延長は日本が約7800kmに対しドイツは約31700kmと凡そ4倍になるそうです。国の自然条件の違いもありますが、比べて見ると驚きの数字です。
これからの道路については道路の枠を超えた機能の高度化複合化を目指し、2050、世界一早く、賢く・安全で・持続可能な基盤ネットワークの実現を目指すとの事した。
例では治水機能と高速道路の機能を有した共用トンネルや高速“自転車”道の整備、経済物流の強化については世界シェア60%以上の製品群を持っているのは日本は270もあり、2位のアメリカ124と比べると圧倒的な差があり、このメーカーを繋ぐ強化も必要との事でした。
また、私たちの生活も一変するような自動運転社会の実現に向けた動きが既にアメリカや中国で開発・商業化が始められようとしているなども紹介されました。
地域公共交通のバス運転手の不足など言われていますが、車両と道路が協調した自動運転も近い将来夢では無くなることは確実だと思いました。
△長谷川審議官の話の様子

橋本聖子参議院議員の話はその3で送ります。
2024年01月07日
無火災・無災害を祈って(上松町消防団出初式)
6日午後、上松町消防団出初式がひのきの里総合文化センターで行われました。この日出動した団員は94名で後藤衆議院議員様、広域消防、警察、森林管理署など日頃から消防団を支えて頂いている多くのご来賓をお迎えして盛大な式典となりました。
△式典前の様子、出番を待つ消防車車列



この日は澤木団長の命により、山田本部長が総指揮を執り、きびきびとした号令の下、式典が厳粛に進みました。
△『消防団員心得』を朗読する澤木団長

心得には団活動だけでは無く、社会人としての心構えまであり、数十年続くものですが、精神的な柱となるものは一つも色褪せないものです。
△澤木団長式辞

この日は日本消防協会長や県知事、木曽郡消防協会長、上松町などから長年の功績に対してそれぞれ表彰されました。また退団された高橋副団長、山下第四分団長の2名の幹部団員に感謝状が贈呈されました。
約1時間半の式典、機械器具点検を終えた後、市中行進に移りました。昨年までは分団毎に分かれての行進でしたが、今年からは全団の行進となり密集すると迫力あるものになりました。
△市中行進の様子


△伝統の団旗と纏も心配された天気も穏やかな中晴れやかに感じます。

△市中行進を終えて総指揮者の山田本部長の解命の様子。緊張の中お疲れ様でした。

今年で市町村が消防組織を担う様になって130年の節目の年になりますが、消防団の置かれた状況は人口減少による団員の減少、地球温暖化により激甚化する災害など厳しい環境下にあります。
また、装備や機械器具も目まぐるしく進歩しており、一方でドローンなどICT技術の進展により技術的な変革が目覚ましいものがあり、団員の皆さんも大変だと思います。
地域住民の皆さんの安全・安心な暮らしは皆さんの双肩にありますので、今年もよろしくお願いいたします。
△式典前の様子、出番を待つ消防車車列



この日は澤木団長の命により、山田本部長が総指揮を執り、きびきびとした号令の下、式典が厳粛に進みました。
△『消防団員心得』を朗読する澤木団長

心得には団活動だけでは無く、社会人としての心構えまであり、数十年続くものですが、精神的な柱となるものは一つも色褪せないものです。
△澤木団長式辞

この日は日本消防協会長や県知事、木曽郡消防協会長、上松町などから長年の功績に対してそれぞれ表彰されました。また退団された高橋副団長、山下第四分団長の2名の幹部団員に感謝状が贈呈されました。
約1時間半の式典、機械器具点検を終えた後、市中行進に移りました。昨年までは分団毎に分かれての行進でしたが、今年からは全団の行進となり密集すると迫力あるものになりました。
△市中行進の様子


△伝統の団旗と纏も心配された天気も穏やかな中晴れやかに感じます。

△市中行進を終えて総指揮者の山田本部長の解命の様子。緊張の中お疲れ様でした。

今年で市町村が消防組織を担う様になって130年の節目の年になりますが、消防団の置かれた状況は人口減少による団員の減少、地球温暖化により激甚化する災害など厳しい環境下にあります。
また、装備や機械器具も目まぐるしく進歩しており、一方でドローンなどICT技術の進展により技術的な変革が目覚ましいものがあり、団員の皆さんも大変だと思います。
地域住民の皆さんの安全・安心な暮らしは皆さんの双肩にありますので、今年もよろしくお願いいたします。
2024年01月01日
正月早々
1月1日、楽しくお正月をお迎えしていたと思いましたら北陸石川県沖を中心とした巨大地震が起きました。現在進行形の事態ですので被害の全貌は分かりません。
当町でも震度3が記録されましたが、体感の揺れは東北大震災時の揺れと長く、同じくらいに感じました。
被害については火災の発生など報じられていますが、ツイッターで見た動画ではテレビ報道で流されるものとは違い陳列された商品が次々に崩されていく様子や屋根が倒壊して一階部分が押し潰された様子が映し出されている様子を見て現実の凄まじさを感じました。
明日になり明るくなれば被害把握が進み、被害が広がるものと思いますが、今出来ること、今後のことを考えて行かなければなりません。
どうか、石川県の皆様始め被災地の皆様がご無事でおられる事を祈るしかない今、もどかしさを感じています。
発生後、10分後くらいにテレビ報道を受けて役場庁舎に駆け付けました。直ぐ後に危機管理課職員が登庁しましたので、今後の事も含めて住民に広報を通じて周知注意喚起を呼びかけました。
職員参集の基準がありますが、この様に大きな地震になりますと引き続く地震が発生します。また、一番初めの地震よりも大きな地震が起きることがあります。
どうか、今後とも報道等の情報や防災無線の情報などを参考に落ち着いた行動をお願いします。
△ちょっとながらの我が家の地震対策です。突っ張り棒を数年前に掛けました。

当町でも震度3が記録されましたが、体感の揺れは東北大震災時の揺れと長く、同じくらいに感じました。
被害については火災の発生など報じられていますが、ツイッターで見た動画ではテレビ報道で流されるものとは違い陳列された商品が次々に崩されていく様子や屋根が倒壊して一階部分が押し潰された様子が映し出されている様子を見て現実の凄まじさを感じました。
明日になり明るくなれば被害把握が進み、被害が広がるものと思いますが、今出来ること、今後のことを考えて行かなければなりません。
どうか、石川県の皆様始め被災地の皆様がご無事でおられる事を祈るしかない今、もどかしさを感じています。
発生後、10分後くらいにテレビ報道を受けて役場庁舎に駆け付けました。直ぐ後に危機管理課職員が登庁しましたので、今後の事も含めて住民に広報を通じて周知注意喚起を呼びかけました。
職員参集の基準がありますが、この様に大きな地震になりますと引き続く地震が発生します。また、一番初めの地震よりも大きな地震が起きることがあります。
どうか、今後とも報道等の情報や防災無線の情報などを参考に落ち着いた行動をお願いします。
△ちょっとながらの我が家の地震対策です。突っ張り棒を数年前に掛けました。
