2024年02月10日
新“木曽寮”移転改築竣工式
平成28年の改築検討委員会設置から足かけ8年を経て9日、“新木曽寮”が関係者の御尽力により無事竣工の日を迎え式典が挙行されました。
△正面玄関

養護老人ホーム木曽寮の歴史を紐解くと昭和27年に上松町立駒ヶ根養老院が設置されたことから始まり、以来、70年余の歴史を刻んできました。当町の小野地区に旧木曽寮に移転し現在まで55年間木曽郡唯一の養護老人ホームとして老人福祉施設として親しまれて来ました。
建物が経年劣化により建て替えが必要となり、木曽広域連合として検討委員会、あり方検討委員会を設置して移転場所や運営方法など検討して来ました。
今回の改築に当たっては移転場所、運営方法が主な課題として検討され、結果的には今回の下河原地籍に移転し、木曽社会福祉事業協会が指定管理者として運営する事になりました。
答申に至るまでの検討委員会及びあり方検討委員会の委員の皆さん、広域連合議会で議論を頂いた議員の皆さん、県や国レベルで支援して頂いた関係機関の皆さん、土地を提供頂いた地権者の皆さん、そして工事に当たっては巨石の処理や自然再生エネルギーの採用など当初計画に無かった事に対応して頂いた設計工事関係者の皆さん全てに感謝申し上げたいと思います。
△原連合長さんの挨拶風景

建物は鉄筋コンクリート構造で地上一階(一部2階)で、入居定員は55人、短期入所3人となっており、全室が個室となっています。
様々な介護度に合わせて3種類の浴槽が設置されています。また、SDGSに寄与する太陽光発電、木質バイオマスボイラーを設置しています。
更に災害時には建物内で垂直避難できるように2階部分が集会施設となっています。
また食事提供においてはニュークックチル方式を採用し、予め数回分の食事を作って置き、提供時に温める方法を採用しました。コンロは全て電熱方式でガス等のコンロは使わないようになっています。
新しい木曽寮が地域の皆さんに親しまれ、木曽寮が目指す基本理念の『一人ひとりの個性を大切にした生活と、心のふれあいのある生活支援と介護を通して、もう一つの家族として安らぎと信頼を提供できる施設を目指します』(*一部抜粋)となるように願う竣工式となりました。
△正面玄関

養護老人ホーム木曽寮の歴史を紐解くと昭和27年に上松町立駒ヶ根養老院が設置されたことから始まり、以来、70年余の歴史を刻んできました。当町の小野地区に旧木曽寮に移転し現在まで55年間木曽郡唯一の養護老人ホームとして老人福祉施設として親しまれて来ました。
建物が経年劣化により建て替えが必要となり、木曽広域連合として検討委員会、あり方検討委員会を設置して移転場所や運営方法など検討して来ました。
今回の改築に当たっては移転場所、運営方法が主な課題として検討され、結果的には今回の下河原地籍に移転し、木曽社会福祉事業協会が指定管理者として運営する事になりました。
答申に至るまでの検討委員会及びあり方検討委員会の委員の皆さん、広域連合議会で議論を頂いた議員の皆さん、県や国レベルで支援して頂いた関係機関の皆さん、土地を提供頂いた地権者の皆さん、そして工事に当たっては巨石の処理や自然再生エネルギーの採用など当初計画に無かった事に対応して頂いた設計工事関係者の皆さん全てに感謝申し上げたいと思います。
△原連合長さんの挨拶風景

建物は鉄筋コンクリート構造で地上一階(一部2階)で、入居定員は55人、短期入所3人となっており、全室が個室となっています。
様々な介護度に合わせて3種類の浴槽が設置されています。また、SDGSに寄与する太陽光発電、木質バイオマスボイラーを設置しています。
更に災害時には建物内で垂直避難できるように2階部分が集会施設となっています。
また食事提供においてはニュークックチル方式を採用し、予め数回分の食事を作って置き、提供時に温める方法を採用しました。コンロは全て電熱方式でガス等のコンロは使わないようになっています。
新しい木曽寮が地域の皆さんに親しまれ、木曽寮が目指す基本理念の『一人ひとりの個性を大切にした生活と、心のふれあいのある生活支援と介護を通して、もう一つの家族として安らぎと信頼を提供できる施設を目指します』(*一部抜粋)となるように願う竣工式となりました。
Posted by 大屋誠 at
14:39
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2024年02月10日
砂防の願い(木曽南部直轄砂防現地視察)
8日午後から国土交通省多治見砂防国道事務所が大桑村、南木曽町で進めている直轄砂防事業地を視察しました。
木曽南部直轄砂防推進協議会では毎年この時期に現地視察を行なっています。近年の梅雨前線や大型台風の豪雨などによって引き起こされる土砂災害は住民からの関心も高まって来ています。
しかしながら、実施している場所が居住地から離れている山あいの所が多く人の目につきにくい所が多く住民の目に触れる機会は少ないと思います。
そういう中にあって今回の二箇所の視察地は国道や住家も近いところでした。
△大桑村役場に集合して出発


この日は森下多治見砂防国道事務所長さん他職員の皆さんと木曽南部直轄砂防推進協議会の構成員である大桑村、南木曽町、王滝村、上松町の職員とネットワーク議連の議長さん方が参加しての視察でした。
一ヶ所目は大桑村野尻地籍で進められている下在(しもざい)砂防堰堤工群のうちの宮の沢堰堤工の現場です。この現場も含め4箇所この地域では計画されているとのことですが、堰堤の下には国道19号が走っており、また直下には住家が密集し更にはJR中央本線が走っています。
木曽南部直轄砂防事業地の特徴としては下流に住居があること、主要幹線である国道19号とJR線とほぼ直角に交差する所にあり、もし土石流が発生すると住民の生命が危険に晒されるだけでなく、更には長野方面と中京圏を結ぶ経済や人の流れの大動脈に大きな影響を及ぼすことになります。
△宮の沢堰堤(真ん中が流木を抑えて土石流のエネルギーを減少する鋼管が入っています。=スリット型構造と言います)


下在工群堰堤の工事は現在今回視察地の宮の沢の他2箇所(蛇抜沢、深沢)で完成、或いは着工しており、中河原沢が現在検討中との事でした。
次に向かったのは、南木曽町の和合蛇抜沢沈砂地工の現場です。南木曽町においては過去幾度となく土石流災害に見舞われています。これは南木曽町の市街地のすぐ上部に小さな渓流を有する急峻な山が迫っており、かつ南木曽岳(標高1679m)がその後ろにあり、その上昇気流が集中豪雨をもたらすと聞いたことがあります。
私自身も南木曽の豪雨を体験したことがありますが、“白い雨“と言われる豪雨は車のワイパーが浮き上がる感じで慌てて停車した体験があり、雨の多い木曽で育った私でも恐怖を感じる降り方でした。
南木曽の事業地は名前も『蛇抜沢』の名の通り土石流が過去に発生した所です。直下には先に視察した大桑村野尻下在と同様に住家、JR、国道が走っています。
△和合蛇抜沢沈砂地


この沈砂地工は工事現場の上で大きく沢が左に迂回した流れになっており、もし土石流が発生した時にはそのエネルギーはまっすぐ来るのでそれに対応するものとお聞きしました。
今回の視察で感じたことは地図上で見るのと実際に現場で見るとでは距離感がより近く、また実際に起こった場合には避難するには時間が限られると感じました。そうした時にこうした工事が進められている事に安全な上に安心が成り立っている事を改めて認識いたしました。
木曽南部直轄砂防推進協議会では毎年この時期に現地視察を行なっています。近年の梅雨前線や大型台風の豪雨などによって引き起こされる土砂災害は住民からの関心も高まって来ています。
しかしながら、実施している場所が居住地から離れている山あいの所が多く人の目につきにくい所が多く住民の目に触れる機会は少ないと思います。
そういう中にあって今回の二箇所の視察地は国道や住家も近いところでした。
△大桑村役場に集合して出発


この日は森下多治見砂防国道事務所長さん他職員の皆さんと木曽南部直轄砂防推進協議会の構成員である大桑村、南木曽町、王滝村、上松町の職員とネットワーク議連の議長さん方が参加しての視察でした。
一ヶ所目は大桑村野尻地籍で進められている下在(しもざい)砂防堰堤工群のうちの宮の沢堰堤工の現場です。この現場も含め4箇所この地域では計画されているとのことですが、堰堤の下には国道19号が走っており、また直下には住家が密集し更にはJR中央本線が走っています。
木曽南部直轄砂防事業地の特徴としては下流に住居があること、主要幹線である国道19号とJR線とほぼ直角に交差する所にあり、もし土石流が発生すると住民の生命が危険に晒されるだけでなく、更には長野方面と中京圏を結ぶ経済や人の流れの大動脈に大きな影響を及ぼすことになります。
△宮の沢堰堤(真ん中が流木を抑えて土石流のエネルギーを減少する鋼管が入っています。=スリット型構造と言います)


下在工群堰堤の工事は現在今回視察地の宮の沢の他2箇所(蛇抜沢、深沢)で完成、或いは着工しており、中河原沢が現在検討中との事でした。
次に向かったのは、南木曽町の和合蛇抜沢沈砂地工の現場です。南木曽町においては過去幾度となく土石流災害に見舞われています。これは南木曽町の市街地のすぐ上部に小さな渓流を有する急峻な山が迫っており、かつ南木曽岳(標高1679m)がその後ろにあり、その上昇気流が集中豪雨をもたらすと聞いたことがあります。
私自身も南木曽の豪雨を体験したことがありますが、“白い雨“と言われる豪雨は車のワイパーが浮き上がる感じで慌てて停車した体験があり、雨の多い木曽で育った私でも恐怖を感じる降り方でした。
南木曽の事業地は名前も『蛇抜沢』の名の通り土石流が過去に発生した所です。直下には先に視察した大桑村野尻下在と同様に住家、JR、国道が走っています。
△和合蛇抜沢沈砂地


この沈砂地工は工事現場の上で大きく沢が左に迂回した流れになっており、もし土石流が発生した時にはそのエネルギーはまっすぐ来るのでそれに対応するものとお聞きしました。
今回の視察で感じたことは地図上で見るのと実際に現場で見るとでは距離感がより近く、また実際に起こった場合には避難するには時間が限られると感じました。そうした時にこうした工事が進められている事に安全な上に安心が成り立っている事を改めて認識いたしました。