2017年12月26日

ビっ"栗"日本最古の栗

当町のお宮の森裏遺跡の住居跡から土器などと一緒に発掘された"栗"が日本最古ということで発表させて頂きました。
「たかが栗が〜」と最初にこの話を聞いた時の私の率直な感想でしたが、よく聞いていくとこの発見は縄文草創期においてどの様な暮らしを営んでいたかを知る上で非常に価値のあるとのことです。
遡ること約1万二千数百年前に確実に上松の地で"上松縄文人"が住んで、栗を食しながら暮らしていたという証です。もうすぐ年末で年を越しますが、発掘されるまでその年月をじっと地中で待っていたのかと思うと自分たちが暮らしている時間の圧倒的な短さを感じます。

今回の発表は、発掘から約20年余を要していますが、発掘されたまま光が当てられず保管されていたものを、たまたま町の遺跡に関心があり来町された考古・民俗学の名久井先生から専門的な鑑定を勧められ、年代測定を実施し、その結果、日本最古の栗として発表することができました。

(最古の栗 、変質を防ぐ為ビニール袋に入れての撮影です)



完全な形で発掘された2個の栗には何れも中央部に穴が開いているので、 名久井先生は、栗を天日干しする為に穴を開けたのではという説を仰っておられました。干し柿と同じ様に栗を干すという事をやっている地域がある様です。そうなると通した糸は、人工、自然の繊維?通した針は?など様々な想像が広がります。その点については異なる意見もあるようですが、将来の発見や研究が進めばもっと詳しい事が分かると思いますので、今後に大いに期待したいと思います。

来年1月いっぱい、公民館に展示されていますので太古のロマンを感じてご鑑賞下さい。
(一緒に発掘された土器、黒曜石矢じり等も展示してあります。)










  
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Posted by 大屋誠 at 13:05Comments(0)上松町

2017年12月26日

毎年のことですが

いよいよ大晦日も近づいて来ました。毎年のことですが、新しい年を迎えるに当たって、大掃除や玄関などの飾り付けなど忙しい時がやって来ました。
その様な忙しい折ですが、餅つきで忙しい特産品開発センターにちょっとお邪魔しました。何時もは話に気軽に応じてくれる皆さんも、この時だけは声をかけるのも憚られる様な雰囲気でした。

昔はどこの家でもこの時期には、"ペッタン""ペッタン"と家族揃って賑やかな餅つきが行われましたが、今は、核家族化やパック入りの餅が売り出されていることからこうした風情はあまり見受けられる事も少なくなって来ました。

同じ餅ですが、やはり「杵つき」のものの方が雑煮にした時にしっかりとした"もっちり感"がある様に思います。*個人的感想です。

開発センター入り口付近まで、注文をいただいたお餅がビッシリと並べられていました。白餅に加え、豆餅、草餅など色とりどりに並び注文頂いた方のお手元に届けられるのを待っていました。草餅に使うヨモギ、豆餅の大豆、そして餅に利用する"もち米"も全てが「上松産」にこだわったもので、都市部からのリピーターも多くいるとの事です。

ゆっくりと過ごしたいお正月ですが、お餅はやはり昔ながら、お正月を彩る主役であることは間違いないのではないでしょうか。
特産品開発センターの皆さんも年末ギリギリまで大変ですが、ご注文いただいた皆さんのご家庭に一年の初めの小さな幸せ届けて下さい。
(水に浸したもち米が所狭しと並んでいます)


(餅つき機が疲れも見せず頑張っています)


(並べられたお餅)



(おまけ:近くの農家でも餅つきやっていました。いつまでもこうした年末の風情が続けば良いですね)








  
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Posted by 大屋誠 at 07:49Comments(0)上松町