2021年02月13日

昨日の報道に思う

 昨日のブログでオリ・パラリンピック組織委員会の会長交代劇で既に川淵三郎さんが決定したかの様なことを掲載しましたが、川淵さんは候補となることを辞退され、森会長さんの辞任だけ決定したとの事で透明性がある中で改めて人選していく事になりました。
 『あれ?組織委には評議員会があってそこで決まるんじゃなかったの』とは思ったものの報道をそのまま受け入れていた事に気付き私自身恥いるばかりの出来事でした。
 言われてみれば、問題を指摘され、それによって引責する方が後任人事のレールを引き、後任者も決定していない段階で「相談役に就いてもらいたい」となると「んっ?」と感じる人も多かったのではないでしょうか。
 我が国の歴史と伝統文化は尊重すべきですが、オリンピック、パラリンピックの様に理念を掲げて行う国際的なイベントは様々な国々の思想、宗教などの違いを乗り越えてお互いの歴史と文化について深めていくというチャンスであるはずです。
 今後の人選は開催にも大きく影響すると思いますが、お引受けになられる方は大きな責任と先を見通せる事が求められます。
 物事で一番難しいのは問題が起きた時の事後処理だと思います。戦国時代に負け戦で引き揚げる時に任されるのは勇猛果敢の武将とされました。織田信長が浅井、浅倉との戦いでの『金ヶ崎の撤退』では、その殿(しんがり)を、後に豊臣秀吉となる羽柴秀吉と「麒麟が来る」の明智光秀などが任されました。
 この機会がそうした新しい傑出した人が出てくるきっかけとなれば意味のある出来事かもしれません。「家貧しくして孝子顕る」となれば良いですね。
 
   
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Posted by 大屋誠 at 14:08Comments(0)上松町