2024年05月24日
治水砂防の願い
23日、上京して全国治水砂防協会第88回通常総会、長野県砂防講演会に出席しました。毎年、この時期に開催される総会ですが、能登半島地震において土砂崩れが至る所で発生した事や昨年も豪雨による自然災害が全国で起きた事から市町村長の関心は高いようです。
総会前に東北大学特任教授で元気象庁長官の西出則武氏から『地震津波の警報等について』ー令和6年能登半島を事例としてーと題した講演をお聞きしました。
△西出則武さん講演

日本付近では4枚のプレートが衝突していること、内陸の活断層などにより大地震が繰り返し発生しており、世界に占める陸地はわずか0.25%しか無いのにマグニチュード6.0以上の地震は2割以上が日本付近で発生している事などを改めて聞くと地震国日本がいかにそうしたリスクがあるという事を思い知らされます。
情報・警報等の流れでは、発生から自動発信で緊急地震速報が流れ、約1分半で震度速報、2〜3分で津波警報が発せられるそうです。ここまでは何回か私たちも経験していますので知っていますが、能登半島地震は16時10分頃に発生したという事は報道で聞いていましたが、その約13秒前に同じ場所でM5.9の地震が発生していたそうです。
また今回の震源地が内陸であったのになぜ津波警報が発表されたかということでは、震源地は最初にズレが起こったところを指しているが、実際の断層のズレはもっと大きく佐渡との中間地点まで及んでいた事で津波警報が発せられたとの事でした。
正月で私などゆっくりおせちなどを頂いて過ごして時でも気象庁の皆さんはそうした緊急時に備えていることを改めて知りました。
総会は令和5年度の事業報告、決算そして令和6年度事業計画と予算を原案どおり承認して終了しました。
△総会の様子

午後、県治水砂防協会講演会が引き続きあり参加しました。草野国土交通省砂防部長から『「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防』と題して、大野全国治水砂防協会理事長から『近年の土砂災害から学ぶ』と題して講演して頂きました。
草野部長さんからは能登半島地震への対応を中心にいDXを活用した砂防事業の推進など国土交通省が進めている事業について話がありました。また、砂防堰堤を使った小水力発電や観光資源としての活用を進めているとの話がありました。
△草野部長さんの講演

大野理事長さんからは土石流による人的被害が増加傾向にある、明瞭な地すべり地形を有していない箇所でも崩壊性の地すべりが発生しているなど最近の状況を踏まえたお話をお聞きしました。
△大野理事長さんの講演

続いて長野県を管内としている各砂防事務所から本年度の事業も含めた状況等について話題提供という事でお話をお聞きしました。
△木曽南部直轄事業を進めている森下多治見砂防国道事務所長さんです。

これから出水期を迎え土砂災害も危惧されます。自然のパワーには人間は逆らえないかもしれませんが、十分の準備をする事で受け流すことは出来ます。
6月20日には多治見砂防国道事務所と連携しながら大規模災害に対する訓練も計画されています。
総会前に東北大学特任教授で元気象庁長官の西出則武氏から『地震津波の警報等について』ー令和6年能登半島を事例としてーと題した講演をお聞きしました。
△西出則武さん講演

日本付近では4枚のプレートが衝突していること、内陸の活断層などにより大地震が繰り返し発生しており、世界に占める陸地はわずか0.25%しか無いのにマグニチュード6.0以上の地震は2割以上が日本付近で発生している事などを改めて聞くと地震国日本がいかにそうしたリスクがあるという事を思い知らされます。
情報・警報等の流れでは、発生から自動発信で緊急地震速報が流れ、約1分半で震度速報、2〜3分で津波警報が発せられるそうです。ここまでは何回か私たちも経験していますので知っていますが、能登半島地震は16時10分頃に発生したという事は報道で聞いていましたが、その約13秒前に同じ場所でM5.9の地震が発生していたそうです。
また今回の震源地が内陸であったのになぜ津波警報が発表されたかということでは、震源地は最初にズレが起こったところを指しているが、実際の断層のズレはもっと大きく佐渡との中間地点まで及んでいた事で津波警報が発せられたとの事でした。
正月で私などゆっくりおせちなどを頂いて過ごして時でも気象庁の皆さんはそうした緊急時に備えていることを改めて知りました。
総会は令和5年度の事業報告、決算そして令和6年度事業計画と予算を原案どおり承認して終了しました。
△総会の様子

午後、県治水砂防協会講演会が引き続きあり参加しました。草野国土交通省砂防部長から『「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防』と題して、大野全国治水砂防協会理事長から『近年の土砂災害から学ぶ』と題して講演して頂きました。
草野部長さんからは能登半島地震への対応を中心にいDXを活用した砂防事業の推進など国土交通省が進めている事業について話がありました。また、砂防堰堤を使った小水力発電や観光資源としての活用を進めているとの話がありました。
△草野部長さんの講演

大野理事長さんからは土石流による人的被害が増加傾向にある、明瞭な地すべり地形を有していない箇所でも崩壊性の地すべりが発生しているなど最近の状況を踏まえたお話をお聞きしました。
△大野理事長さんの講演

続いて長野県を管内としている各砂防事務所から本年度の事業も含めた状況等について話題提供という事でお話をお聞きしました。
△木曽南部直轄事業を進めている森下多治見砂防国道事務所長さんです。

これから出水期を迎え土砂災害も危惧されます。自然のパワーには人間は逆らえないかもしれませんが、十分の準備をする事で受け流すことは出来ます。
6月20日には多治見砂防国道事務所と連携しながら大規模災害に対する訓練も計画されています。
Posted by 大屋誠 at
09:00
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