2019年03月28日

上松町社会福祉大会講演

26日午後、平成30年度上松町社会福祉大会が開催されました。大会の講演で東近江圏域働き・暮らし応援センター“TEKITO"センター長の野々村光子さんから『10年後の彼を見つめた就労支援』〜未来への下ごしらえ〜と題して講演をいただきました。
野々村さんは障がい者の就労支援活動をしているとのことで、14年前に何も無いところから一人で立ち上げたそうです。とかくこうした話題は苦労話とかで硬くなりがちですが、野々村さんはそうしたことも笑いに変えるパワーを持っており、関西弁での話は、あっという間の約1時間を少し超えた時を過ごしました。
野々村さんの実家ではお母さんが障がい者の支援をしており、実家では障がい者の方とずっとご飯も一緒に食べてたそうで、他人の家に行くと「皆んな家族で食べるんだ」と驚いたそうです。そんな事もあり、逆に自分は絶対に福祉の道には進まないと決めて教員の道を選んだということです。
教員採用も決まっていたそうですが、そんな時隣町の祭りに出かけ、障がい者の方から「もう一度社会復帰したい」と言う話を聞き福祉の道を歩むようになったとの事でした。
教員の道を進まず京都労働局に公務員として勤めていたそうですが、直接的に支援したいということで職を辞めて一人で支援センターを立ち上げたそうです。思い切った展開力でまずは驚かされました。演題にもあったTEKITOという言葉は「生活、就労…全てその人の24時間の中に存在するもにの。だからライフスタイルはその人のもの。だったらその方にとってちょうど適当である方が良い。」と言う考えから付けたそうですが、役所からは「補助金を受けている団体が何という名前をつけとる」というお叱りの電話があったそうです。そんな叱られた事も彼女のパワーに変えているんだと思いました。
関西有名大学卒業の方への就労支援など体験談、また、身体障害と知的障害を併せ持つ父親と知的障害を有する母親と二人の子供さんの家族への支援の話など実際に体験して来た話でも苦労を感じさせる事の無い話しはそれ故に魅きこまれました。
また、就労を支援する企業周りをする中で「(登録)おたくが一番最初です〜」と何処へ行っても事業主さんに話しましたと笑って話していましたが、さすがは近江商人発祥の地の血が流れていると思いました。現在センター利用者数が769名おり、11名のスタッフで支えているとの事で本当に多忙な毎日を送っているとの事です。
講演後に直接お話を聞くとごみ収集の免許を取りごみ収集をやったり、高齢者の方に近くの森林を手入れしてもらい、薪を作ってそれを売ったりとそれは障がい者支援の枠も超えた地域づくりになっていると感じました。
もう一度会いたいと思う方に出会うことが出来ました。

△野々村さんです。小柄な方ですが、パワーみなぎる方でした。
上松町社会福祉大会講演




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Posted by 大屋誠 at 10:34│Comments(0)上松町
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