2019年08月16日

上松の夏(その4)

15日、55名の新成人を祝う令和元年度上松町成人式がひのきの里総合文化センターで開催されました。
大型で非常に強い台風10号の接近で開催出来るのか心配されましたが、速度が遅かったことと当初予測されたコースより西側にそれた事から無事開催出来ました。これにより今年は、お盆に予定されていた行事全て終える事ができました。準備や運営に当った皆さんは本当に疲れたと思いますが、全ての行事、イベントが出来たことで安堵感と達成感を感じておられるものと思います。
成人を迎えるにあたり、私からは「覚悟を持った大人となって欲しい」と伝えました。「覚悟」とは仏教用語で“真理に目覚める、真理を悟る“という事だそうですが、15日が終戦記念日である事から最近の国会議員が「戦争をしなければ・・」発言を取り上げ、私が県職員として勤務した時の中国残留孤児で引き裂かれ、互いに肉親探しをしていた親子の実体験を伝えました。「覚悟とは責任を持つこと」であり、新成人がこれから就職や結婚、子育てなど様々な場面で自らの責任において決断して行くことが幾度となくあるという事で、その時にそうした身構え、心構えが必要だという事で伝えさせていただきました。
まだまだ、そのような大人になりきれていない私も偉そうにいえませんが、最近のインターネット社会の進展により、顔が見えないことから投稿される心ない書き込みや携帯による仲間同士の嫌がらせなどちょっと前までは考えられなかった事が現実に起こっています。
ICTやA Iが目覚ましい勢いで実生活に溶け込んできている中で決してそれを否定するものでもありません。ただ、相手や多くの人に伝える時には自身の責任を持つことがより求められていると思います。
そんな社会に長く生きていく新成人に明るい未来がある事、そして切り拓いていって欲しいと願う成人式でした。
3年後、2022年には成人の年齢が民法改正により18歳に引き下げられます。時代の先端を走る若い人たちの持つエネルギーに期待し、出来るだけ地元で働いて欲しいという事、そして夢を追って出て行かなければどうしても実現できない人には、いつまでも故郷上松に繋がっていて欲しい、そしていつでも帰ってきて欲しいとお願いをしました。

△恩師を代表して早津先生の当時の思い出をのせたお祝いの言葉
上松の夏(その4)



△万歳の音頭も平成から令和へ、長く務めて頂いた大道先生から増沢先生へとバトンタッチ
上松の夏(その4)



△桧流太鼓保存会の皆さんがお祝いに駆けつけてくれました。子どもさんも一緒になって演ずる様子に新成人も思わず微笑んでいました。
上松の夏(その4)


上松の夏(その4)


太鼓に身体が隠れています。
上松の夏(その4)



△皆んなでガヤガヤと賑やかな集合写真、ハイチーズならぬ掛け声が新成人から上がってました。
上松の夏(その4)





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Posted by 大屋誠 at 08:48│Comments(0)上松町
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