2020年01月25日

初市(全市連国産材需要拡大製材品特別展示大会市売)

 25日、木曽官材市売で今年初めてとなる木材製品市の初競りが行われました。例年だと会場となる製品置場は凍える様な寒さですが、今年はさほどに感じません。
 小合(おごう)全日本木材市場連盟専務理事の挨拶に続き、優秀な製品を出展した製材業者さんに林野庁長官賞、長野県知事賞などが授与されました。

△表彰の様子
初市(全市連国産材需要拡大製材品特別展示大会市売)



 表彰の講評が野村木曽官材理事長からあり、天然檜の木目を生かした材に仕上がったなど、詳しく受賞された製品の説明がありました。柾目や板目など材の切り方はありますが、丸い材をどの様に製材していくかが技術だそうです。最優秀ともいうべき林野庁長官賞を受賞した材はそうした風格がありました。
△受賞した材です。(左側の長尺材)
初市(全市連国産材需要拡大製材品特別展示大会市売)



△セレモニーが終わると直ぐに市が始りましたが、競り人の独特のイントネーションと早いセリフでどんどんと落札していきます。この日は全国から50人を超えるくらいの人が競り落としに来ており、見物する人も含めると100人くらいいた様です。
初市(全市連国産材需要拡大製材品特別展示大会市売)



 天然物も良いですが、◯高◯国(◯の中にそれぞれ高、国の字が入っており、「まるこうまるこく」と読みます。)これは人工林で80〜120年くらいで伐採期を迎えたものですが天然と比べても遜色ない物で、国有林でも販売促進に力を入れています。
 檜は育った時間と同じ時間以上に切られて柱などでは強度を増していくそうです。今年一年、全国の多くの方に使われていく事に期待する初市となりました。

おまけの欄
△式典の前に官材市売の部屋に中部森林管理局が募集した「ブランド材を用いた新空間デザインコンペ」で受賞した作品の試作品がありました。
 新庁舎完成の折に是非使って欲しいとの事です。
初市(全市連国産材需要拡大製材品特別展示大会市売)


 手前のウエーブしているのは女性がデザインした「風やわらぎ」です。これを作ってくれる匠を募集中との事です。

 



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Posted by 大屋誠 at 11:38│Comments(0)上松町
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