2020年08月27日
残暑の中に紅葉?
朝のウオーキングなどで見慣れた風景に最近『?』と思うことがあります。夏の深緑の山の中に紅葉の季節の末期の様に枯れた木が点在しています。
昨年頃から何となく目に入っていたのですが、自然界ではそうして枯れて行くには当たり前の現象です。栄枯盛衰の言葉のとおりですが、今年に入ってそれがあちらこちらに見えてくれば別です。
初めは松食い虫?と思っていましたが、それが「ナラ枯れ」というカシノナガキクイムシが運ぶ病原菌による病気によるものだと教えて頂きました。
△林道台が峰線鬼淵付近の様子です。


ミズナラやコナラなどブナ科の樹木に穿孔して餌となる糸状菌を持ち込み繁殖させ枯らすそうです。松食い虫が枯らす松は松茸や用材として利用されるので人間にとって影響ははっきりした形で分かりますが、ミズナラやコナラは薪用か木工品の原材料という限られた用途となります。
しかしながら、自然界で不要になるものはありません。ミズナラ、コナラは皆さんご承知のとおり、“ドングリ”の実を付ける樹木です。人間界では影響は少ないものの、森の動物たちにとっては食糧が無くなるという緊急事態です。
例えばクマやリスなどが代表例です。クマは人家の近くに出てきた時に木に上ってリンゴをかじっている様な画像がショッキングに放映されているシーンがありましたが。それは空腹状態でどうしようもないからしょうがなく食べていると昔聞いたことがあります。
やはり、ドングリが冬を越すに当たって重要なエサとなっているのです。人間に影響が少ないと先ほど書きましたが、エサが不足すれば里に出てくる機会が増えてくる事が懸念されます。
処理するには松食い虫の被害木と一緒で伐採してその場所である程度の大きさに切ってまとめて燻蒸する事だそうですが、とてもコストがかかるという事です。
まだ実態調査をしていく段階と聞いていますが、緑の中に突然現れた現象、それが急速に拡がっている事にどんな影響があるのか危機感を感じます。
今、木曽町境に更に北上しているとの話もあります。5ミリ程度の小さな虫が生態系に大きな影響を与えようとしています。
そういえば、新型コロナも目に見えないウイルスでした。もしかしたら、自然界が大きなものの謙虚さを求めているのもしれません。
△南部の下河原付近

△荻原地籍より西側望む

昨年頃から何となく目に入っていたのですが、自然界ではそうして枯れて行くには当たり前の現象です。栄枯盛衰の言葉のとおりですが、今年に入ってそれがあちらこちらに見えてくれば別です。
初めは松食い虫?と思っていましたが、それが「ナラ枯れ」というカシノナガキクイムシが運ぶ病原菌による病気によるものだと教えて頂きました。
△林道台が峰線鬼淵付近の様子です。


ミズナラやコナラなどブナ科の樹木に穿孔して餌となる糸状菌を持ち込み繁殖させ枯らすそうです。松食い虫が枯らす松は松茸や用材として利用されるので人間にとって影響ははっきりした形で分かりますが、ミズナラやコナラは薪用か木工品の原材料という限られた用途となります。
しかしながら、自然界で不要になるものはありません。ミズナラ、コナラは皆さんご承知のとおり、“ドングリ”の実を付ける樹木です。人間界では影響は少ないものの、森の動物たちにとっては食糧が無くなるという緊急事態です。
例えばクマやリスなどが代表例です。クマは人家の近くに出てきた時に木に上ってリンゴをかじっている様な画像がショッキングに放映されているシーンがありましたが。それは空腹状態でどうしようもないからしょうがなく食べていると昔聞いたことがあります。
やはり、ドングリが冬を越すに当たって重要なエサとなっているのです。人間に影響が少ないと先ほど書きましたが、エサが不足すれば里に出てくる機会が増えてくる事が懸念されます。
処理するには松食い虫の被害木と一緒で伐採してその場所である程度の大きさに切ってまとめて燻蒸する事だそうですが、とてもコストがかかるという事です。
まだ実態調査をしていく段階と聞いていますが、緑の中に突然現れた現象、それが急速に拡がっている事にどんな影響があるのか危機感を感じます。
今、木曽町境に更に北上しているとの話もあります。5ミリ程度の小さな虫が生態系に大きな影響を与えようとしています。
そういえば、新型コロナも目に見えないウイルスでした。もしかしたら、自然界が大きなものの謙虚さを求めているのもしれません。
△南部の下河原付近

△荻原地籍より西側望む

Posted by 大屋誠 at 10:20│Comments(0)
│上松町