2020年09月04日

みんなで支える森林づくり

 9月2日、県が主催する『みんなで支える森林づくり木曽地域会議』が開催され、それに先立ち昨年度、森林整備をした“寝覚の床”の現地視察が行われました。
 寝覚の床については、昔の景観を取り戻そうとJR東海、県、町が連携してJR沿線、木曽川河川敷の大きくなった樹木を伐採するなど整備をしました。
 これにより、名勝として指定されている臨川寺さんからの眺望が江戸時代に旅人の目を癒しただろうと思われる同じ風景が蘇りました。JR車窓から望める木曽八景は木曽駒ケ岳の他はここしかありません。JR東海ではこれを機に名古屋方面からの下りの特急“しなの”は減速して案内をしてくれているようです。
 新型コロナ感染がひと段落したら、多くの人に来訪していただき、寝覚の床の雄大さを実感して欲しいと思います。
 寝覚の床は、この3月に今までの県立公園から全国57箇所目の国定公園として新たに指定されました。寝覚の床は中央アルプスから飛び地で離れていますが、地形地質の観点で中央アルプスと一体となっていることから、南木曽町の田立の滝一帯とともに県立公園から国定公園となったものです。
 現地視察の折に若いカップルやグループ連れが岩場を伝って床の上にある浦島堂を目指していました。
 臨川寺さんから見る寝覚の床も良いのですが、いざ岩場に近づくとその岩の大きさと、両脇の巨岩の間をうねるように流れる木曽川の迫力ある眺望景観は一見の価値があります。まだ見て感じていない方は是非お越し頂ければお分かりいただけると思います。
 きっと、床の上にある浦島堂まで辿り着けたら、寝覚の床伝説にある浦島太郎のように長寿は間違い無いと思います。

△説明を受ける委員さん達
みんなで支える森林づくり



△JR沿いの大きな木が切られた現地です。少し木がありますが、この場所は保安林に指定されているので、少し残しています。
みんなで支える森林づくり



△視察後、町公民館で行われた会議の様子です。委員さんから森林整備だけでなく、ナラ枯れの被害など森林環境を取り巻く現状も含めて多くの意見が出されました。
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Posted by 大屋誠 at 04:47│Comments(0)上松町
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