2021年05月18日

言葉の重さって

 先の某国大統領の時代からフェイクニュースという言葉が飛び交う様になりました。昔、「ウソは泥棒の始まり」と言われ、私はそれをそれなりに?いや頑なに信じて来たましたが昨今はどうも違ってきているようです。
 ありもしない事や、根拠が全く無い事を実(まこと)しやかに平気で言う事があまりにも多くなって来て何が嘘だか真実だか分からなくなって来ているのが現実社会です。
 世の中全てが正しく清い事ばかりじゃないと思われる方もいると思います。嘘にも相手を傷つけないためのものも時としてあり、「ウソも方便」という言葉もありますので、あながちウソも潤滑油になっているのかもしれません。
 しかしながら昨今のウソは情報化社会の進展とともにそうではないものになって来ている気がします。国の最高議決機関である国会においても虚偽答弁が繰り返され、結果として国民からの信頼を傷付けている様な事があります。それが保身のためかは分かりませんが。
 そのような中、気になるニュースがあります。国家公務員上級試験を希望する若者が減っているという事です。若者が自分が国家を背負い、諸外国と渡りあうという事に魅力を感じなくなっているのかもしれません。そうなると本当の意味での有能な若者が集まらないのは当然です。
 我が国はもとより世界の歴史で国が滅ぶのは外敵に滅ぼされることよりも内部から瓦解する事が多いという歴史の繰り返しをみると心配です。
 冒頭に戻って、情報化社会の進展すなわちネット社会の性格として、匿名でそうしたフェイクニュースを全世界に流すことが出来る様になり、それにつけ込み情報操作による陰謀、謀略がはびこる世の中となってしまうという指摘があります。
 便利になった代償に、膨大な情報が行き交う中で、私たちは自分で選択しなければならない時代に生きています。
 言葉の重さとよく言われます。物理学的には口から出た言葉には重さはありませんが、発せられた言葉が相手の心の中に届くこと、それが入り口であるか、もっと奥深い所に届くのかで重さが変わって来るんではないでしょうか。
 私自身そうしたことの難しさを日々感じていますが、言葉が口から出た途端に形となって出て来れば見えて来るので恥ずかしくてウソは言えない世界になるのかもしれません。
 前述の「ウソも方便」という事もありますので、それくらいのウソも許し合える仲も大事にしないと暮らしていく上で味気ないものかもしれません。
△出た言葉が形となって出て来るもの見つけました。六波羅蜜寺の空也上人像
言葉の重さって


 
 ちょこっとメモ)
 知らなかったですが、偶然今日は5月18日、語呂合わせで「ことばの日」だそうです。ニュースで知りました。

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Posted by 大屋誠 at 06:42│Comments(0)上松町
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