2024年10月19日
中部地方治水大会(静岡)
16日は中部地方治水大会が静岡市清水のマリナート清水(静岡市清水文化会館)で行われたため、長野市から東京経由で参加しました。
このルートでいつも楽しみしているのはやはり富士山が間近に見える事ですが、この日はまた違った顔を車中から見ることが出来ました。
△笠雲の掛かった富士山

笠雲は雨に変わっていく前兆とも言われていますが、高山ならではの現象のようです。
会場のマリナート清水は清水漁港の直ぐ近くにあり、JR清水駅からも2〜3分程度と便利なところにありました。
中部地方治水大会は、静岡県、長野県など中部5県の河川協会が持ち回りで開催されており、毎年この時期に開催され、今年は静岡県が開催地となりました。
大会に入る前に静岡大学防災総合センターの岩田孝仁特任教授から『想像力の欠如に陥らない防災』と題して講演を拝聴しました。
岩田先生は、昭和54年に静岡県庁に入庁し、静岡県危機管理監兼危機管理部長などを経て静岡大学防災総合センター長・教授などを歴任し現在は特任教授として活躍されています。
静岡県にかつて起こった安政東海地震の例などで6.8mの大津波により875戸のうち871戸、実に99.5%が流出した地区もあったなど、東海沖地震が起こった時に想定される被害について具体的な数字を背景にその大きさについて挙げられました。
また、8月に起こった南海トラフ地震は東海沖地震、南海地震を数時間内に同時に起こる可能性があると警鐘を鳴らしておられました。
△岩田先生の講演

岩田先生の講演の冒頭に『災害を「想定外とせず」災害時に地域社会の中で何が起き、どのように連鎖していくのか、様々な知見や科学的リテラシーをフルに使い想像力をたくましく考え、そして重要なのは「確実に備えておく」こと』の言葉はこれからの事に備える意味において非常に重要なものと思いました。
また、過去の伊勢湾台風の災害を教訓に“災害対策基本法”が成立した事、能登半島地震が復興に向かう過程で豪雨災害が起きた事で高齢化した社会と人口減少が進む地域で、その後の避難生活も大変な状況にある事も指摘されました。
万が一、当町にも同様な状況となった時を考えるとどの様なことが起こるかを想像力を働かせて準備しておかなければならないと思いました。
行政だけでは対応できない事を前提に対策を住民とともに考えて行かなければならないと思いました。
△大会の様子、鈴木康友静岡県知事挨拶

国土交通省から治水事業について最近の話題提供があり、草地博昭岩田市長さんから「3年連続の浸水被害を受けて」と題して意見発表がありました。
磐田市では令和4年から3年連続で浸水災害が起きており、復旧作業中の河岸が増水によって崩れて再び浸水被害が起こったという生々しい災害の様子と数十分という間に増えていく水嵩にどうしようもなかったという事を話しておられました。
当然、住民の皆さんからは厳しい意見があり、住民説明会を数回実施したとの事でした。今年も静岡県には線状降水帯が発生したという事をニュースで聞きましたが、被災地の大変さを改めてお聞きする貴重な時間となりました。
△草地市長さんの発表と一コマ


清水漁港が近かったので寄ってみました。
△ここはマグロを中心とした食堂や海産物を売るお土産が軒を連ねています。

このルートでいつも楽しみしているのはやはり富士山が間近に見える事ですが、この日はまた違った顔を車中から見ることが出来ました。
△笠雲の掛かった富士山

笠雲は雨に変わっていく前兆とも言われていますが、高山ならではの現象のようです。
会場のマリナート清水は清水漁港の直ぐ近くにあり、JR清水駅からも2〜3分程度と便利なところにありました。
中部地方治水大会は、静岡県、長野県など中部5県の河川協会が持ち回りで開催されており、毎年この時期に開催され、今年は静岡県が開催地となりました。
大会に入る前に静岡大学防災総合センターの岩田孝仁特任教授から『想像力の欠如に陥らない防災』と題して講演を拝聴しました。
岩田先生は、昭和54年に静岡県庁に入庁し、静岡県危機管理監兼危機管理部長などを経て静岡大学防災総合センター長・教授などを歴任し現在は特任教授として活躍されています。
静岡県にかつて起こった安政東海地震の例などで6.8mの大津波により875戸のうち871戸、実に99.5%が流出した地区もあったなど、東海沖地震が起こった時に想定される被害について具体的な数字を背景にその大きさについて挙げられました。
また、8月に起こった南海トラフ地震は東海沖地震、南海地震を数時間内に同時に起こる可能性があると警鐘を鳴らしておられました。
△岩田先生の講演

岩田先生の講演の冒頭に『災害を「想定外とせず」災害時に地域社会の中で何が起き、どのように連鎖していくのか、様々な知見や科学的リテラシーをフルに使い想像力をたくましく考え、そして重要なのは「確実に備えておく」こと』の言葉はこれからの事に備える意味において非常に重要なものと思いました。
また、過去の伊勢湾台風の災害を教訓に“災害対策基本法”が成立した事、能登半島地震が復興に向かう過程で豪雨災害が起きた事で高齢化した社会と人口減少が進む地域で、その後の避難生活も大変な状況にある事も指摘されました。
万が一、当町にも同様な状況となった時を考えるとどの様なことが起こるかを想像力を働かせて準備しておかなければならないと思いました。
行政だけでは対応できない事を前提に対策を住民とともに考えて行かなければならないと思いました。
△大会の様子、鈴木康友静岡県知事挨拶

国土交通省から治水事業について最近の話題提供があり、草地博昭岩田市長さんから「3年連続の浸水被害を受けて」と題して意見発表がありました。
磐田市では令和4年から3年連続で浸水災害が起きており、復旧作業中の河岸が増水によって崩れて再び浸水被害が起こったという生々しい災害の様子と数十分という間に増えていく水嵩にどうしようもなかったという事を話しておられました。
当然、住民の皆さんからは厳しい意見があり、住民説明会を数回実施したとの事でした。今年も静岡県には線状降水帯が発生したという事をニュースで聞きましたが、被災地の大変さを改めてお聞きする貴重な時間となりました。
△草地市長さんの発表と一コマ


清水漁港が近かったので寄ってみました。
△ここはマグロを中心とした食堂や海産物を売るお土産が軒を連ねています。

Posted by 大屋誠 at 16:53│Comments(0)
│上松町