2021年12月27日

12月恒例

 先週末、長野市に出張で出かけた際に駅前のデパート前に人だかりが出来ていました。年末恒例のジャンボ宝くじの売り出しが今日までとあって、「もしかして残り物に福が」と考える私と同じ考えの人が列を成して待っていました。
△こんな感じでした。


 そういえば昨年末は人混みを避けるようにと言われて余り盛り上がっていなかったのか、景気が悪いのでせめて宝くじで一攫千金をという事で盛り上がっていたのか何か遠くの記憶のようで覚えていない気がします。
 この一年を振り返ってみるのが、年末のこの時期ですが、何故か余りにも『何があった、これもあった』という事の記憶の色が薄くなった感じがします。
 何故なのかと自分なりに考えてみると、季節感があまりにもなかった、或いは行事の多くが中止などに追い込まれ、特に伝統的なお祭りなどで感じる事が少なかったせいなのかもしれません。
 この2年はずっと連続した時間だけが過ぎてしまったと思うのは私だけなのかもしれませんが、今年もあと5日で終わります。
 ジャンボ宝くじが当たれば、思い出深い年の瀬になると思いますが、そうした下心のある人には宝くじの福の神は微笑まないようです。せめて家族が新型コロナに罹らず、大雨による災害にも遭わず暮らせた事が一番の福でしょうか。
   
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Posted by 大屋誠 at 09:19Comments(0)プライベート

2021年12月13日

たまにはお出かけ

 前日の土曜日にDIYでお風呂の目すき板を息子と一緒に作り、日曜日には特に予定も入っていなかったので、木祖村から上高地に向かうルートで旧奈川村(松本市奈川)に出かけました。
 奈川には女工哀史で知られる「野麦峠」もあり、木曽から近くでもめったに行くことがない場所です。
 木祖村の境峠付近は今年8月の災害の爪痕が残っており、道路の半分が損壊している箇所をすり抜けながら上松からは1時間ほどのドライブです。
 県企業局に勤務の際は、ここの分譲地開発の担当者だった事もあり何回も訪れています。有名なのは「とうじそば」で、小さなおたまの様なザルに蕎麦を入れて食べるのですが、毎回行っても飽きない味です。子どもたちなどにも湯がく作業をして食べる温かい蕎麦はなんとも楽しく、この季節ならではのものです。
 以前、美味しいパン屋さんがあったのを思い出し、お店の人に聞くと今はやっていないとの事でした。「製材所のパン屋」があるよと子どもが携帯情報で教えてくれました。でも「製材所のパン屋」ってどういう事?
 と思って現地に案内されるがまま行くと確かにありました。駐車場のスペースを示す場所も無く木材が積んであり、確かに製材所だと思いながら看板に導かれ入っていくと4畳半くらいのスペースのこじんまりとした店に品数も多くパンが並んでいました。
 この様な所に買いに来る人なんて私たちくらいと思っていましたが、先客がいました。帰り際に大阪ナンバーの方がは入れ替わるように入って行きました。
 金土日の3日間の営業で父が経営していた製材所の場所を借りて姉妹で今年8月からやりだしたとの事でした。それにしても「製材所のパン屋」とはなかなかのアイディアウーマンとみました。
 「サル払いの花火あげてたらパン焦がしちゃったので持ってて」とざっくばらんな明るい性格が店の雰囲気を醸しだしていました。
 異種の取り合わせは時としてインパクトのあるものを生み出すようです。
 なお、パンを焼く燃料は製材所に残った木材だそうで、持続可能な地域づくりを実践しているお店でした。
△店の看板


  
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Posted by 大屋誠 at 12:08Comments(0)プライベート

2021年12月11日

年末に逝く

 12月に入ると今年彼の世に旅立たれた人の名が報道される。年末近くなって瀬戸内寂聴さん、中村吉右衛門さんなど時代を彩ったそれぞれの世界で活躍した方が亡くなった。
 瀬戸内さんはお行き合いした事は無いが小説家として活躍し、奔放な性格であったとの事で、51歳で出家して晩年の方が説法会などを催してその生き方でも注目された。
 中村吉右衛門さんも同じくお会いした事は無いが、毎日再放映される「鬼平犯科帳」を観ていたのでとても身近な方の様な気がする。密偵の江戸家猫八さん演ずる“相模の彦十”との掛け合いも味わい深かった気がする。
 そんな年末近くになって悲報がもたらされた。私と同い年で上松技術専門校に一緒に勤めたK先生が亡くなったと校関係者が出張中に知らせてくれた。
 K先生は別名「カンナの神様」とも称され、その世界では我が国のトップの方でした。若い匠を育てる事一筋に生涯を捧げた人でした。
 豪放磊落、そして細かいところまで気を遣う方で、そして奢る事なく、私が今までの人生で行き合った方で、同い年ながら尊敬出来る方でした。
 フィンランドから専門校に来客があった折、通訳を交えず英語で話す姿は先生の学びの深さを知りました。
 お酒も好きで幾度となく飲みましたが、飲むたびに「何故、日本では尺貫法が使われるのか」、「法隆寺の柱は育って来た山の方向で使われている」など素人の私にひけらかす様な素振りもなく教えてくれました。時間も忘れて聞き入ったものでした。
 先生はNHKなど度々テレビにも出演してその技を披露していました。ストッキングの厚さよりも遥かに薄く削る技は伝説となっています。
 また、本人は意識してなくても人生訓の様な言葉も聞きました。「カンナの刃が切れても、カンナの台が歪みがあればダメ、土台がしっかりして刃が切れなければ削れない」やはりその道を極めて行った人ならではの含蓄のある言葉です。
 不世出の巨匠ともいう方で、定年後にさらに活躍して頂きたいと思っていましたが、退職した数年後に病が見つかり闘病生活となってしまいました。
 近況ではとても大事にしていた尺カンナ(約30cm)を始め全ての道具を処分したと聞いていましたが、必ず再起して頂けると思っていただけに残念です。
 でも、先生の魂がこもった道具は若手の匠に必ず引き継がれていくものと信じています。
 見上げる空の向こうに笑っているK先生の顔が見える気がします。
合掌
△上松技術専門校から先生が見ていた駒ケ岳


  
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Posted by 大屋誠 at 08:16Comments(1)プライベート

2021年11月19日

ウオーキングコースより(番外編)

 上京しての大会が新型コロナに注意しながらも、2年前の様子に戻りつつあります。
 東京は移動手段はJR、地下鉄、時によってはタクシーなどたくさんありますが、毎朝ウオーキングしているので時間がある時は会場までの移動出来るだけ歩こうと思っています。
 アプリの案内に従い、地下鉄の連絡路を行くと時によっては、駅と駅との距離になるくらい歩くことになるという事があり、地上を歩けば良かったと思う事があります。
 昨日はウオーキング兼ねて地上を歩いて会場まで向かうことにしました。その途中の駅の前にバスが止まっているのに気がつきました。
 いかつい警備員さんがガードしているバスって?とよ〜くみると小さな看板があり、「喫煙所」と書いてありました。
△その写真です。警備員さんが強面の方でしたので正面から撮れてません。


 歩きながら車内の様子を見ると、中は昔のラッシュアワーの様子、見た限りほとんどが男性でした。開いた出入口からは煙が溢れていましたが、『看板には喫煙所の表示のみで誰が設置したの?区で設置しているの?でも健康増進法で喫煙については行政が積極的に場所提供する事ないのでは??』などと考え、『でも警備員まで付けているということはタバコ製造会社が設置したの?』
 車内は煙が一杯でしたが、これだったら高いお金払って何も買わなくても良いのではと思うのが非喫煙者の私は思うのでした。
 愛煙家の皆さまにとって大変な時代になったものですが、移動出来るバスの喫煙所を見て感心するなど田舎者ならではの見方なんでしょうね。
   
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Posted by 大屋誠 at 08:15Comments(0)プライベート

2021年11月06日

ウオーキングコースより(路傍の風景 その6)

 今年8月豪雨の際の木曽川が増水した名残りと秋の紅葉が映える風景が旧小川橋から見えました。
 河川敷に自生する樹木は増水した流れに逆らったという様を今でも生々しく残しています。その少し上にはカエデの葉が色づいています。
△夏の洪水にも耐えた樹木は全体を下流に向けて立っていますが、根はしっかりと張っています。


その直ぐ上にはカエデの赤黄の葉がコントラスト良く映えて二つの季節が交差していました。  
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Posted by 大屋誠 at 17:12Comments(2)プライベート

2021年10月28日

インフルエンザ感染対策に有効?

 コロナが大変な時期に『インフルエンザ』のお題って何?と思われるかもしれませんが、そろそろ流行の時期が迫ってきました。
 コロナ感染症で世界中で多くの方が亡くなられていますが、「我が国では発生していない」という近隣の国もあり,その実際の人数は分かりません。
 同じようにウイルスで感染するものに“インフルエンザ”はお馴染みというか、毎年発生しておりワクチン接種もしていますので、対策も出来ています。
 しかしながら、インフルエンザにより亡くなられた方は2018年の人口動態調査で3,325人と報告されています。これは直接的要因という事なので、基礎疾患などを持っている方で併発され亡くなられた方の人数はもっと多いと思われます。
 インフルエンザのワクチン接種は効かないと云われる方もいらっしゃいますが、インフルエンザもコロナデルタ株と同じように変異を繰り返しており、ワクチンは流行の予測をして製剤会社が造っています。
 予測ですのでそれが当たるかどうか分からないことから「高い自由診療のお金払ってまで接種したくない」という方もいますが、重度化するのを防ぐには有効との意見もあります。
 病院勤務時代に1シーズンにA型、B型の両方ともに罹った体験からそれからは必ず接種をしていますが、毎年の様にかかりつけ医の診療所に予約しようとしたところ、予約は終了したとのことでした。
 受診した際に聞いたところ毎年入ってくるワクチンの数が今のところ昨年までのような数量が確保出来ないとの事でした。製薬会社の新型コロナのワクチン製造によって資材不足が要因との事です。早く見通しが立つことが期待されます。
 さて、抗ウイルスとしての対策は様々ありますが、木造施設はそのものが効果があるという報告があります。
△その報告データ(小学校で木造施設と鉄筋コンクリートの施設との比較で罹患率を比較したものです。)*小さいですが拡大してください。


 新庁舎は一部防災を強化するため鉄筋コンクリートを使っていますが、柱や梁、方杖などは国有林から出た木曽ヒノキを使っています。
 この冬が初めての冬季シーズンとなりますが、庁舎内でインフルエンザが流行らなかったらこのデータが実証されたという事になりますが、それが何年も続くとその積み重ねで事実になって来るかもしれません。
△新庁舎の様子です。今はウッドショックで木材価格価格が約2倍近くも跳ね上がっているようです。







  
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Posted by 大屋誠 at 06:37Comments(0)プライベート

2021年10月27日

ウオーキングコースより(路傍の風景 その5)

 ウオーキングコースから望める中央アルプス駒ヶ岳の勇姿は上松の住民にとっては当たり前の風景ですが、他の町村から見える風景とは別格と思えるのは贔屓目でしょうか。
 その駒ヶ岳に初雪が先週降りました。朝方が冷えると思ったら、いつの間にか本格的な雪景色で頭頂部は白く覆われていました。
△上段写真は初雪、下段は昨日




 春先は雪形で季節の移り変わりを感じますが、冬はそっと忍び寄ってきます。毎年のことですが、我が家のネコも私の布団には決して入りませんが、家人の所に行き、そっと布団の中に忍び込んでくる季節となりました。災害のあった8月はあれほど暑かったのに時のうつろいを感じます。
 ところで、冬は『冬将軍』と言われるのに何故他の春、夏、秋はそうした類の表現をしないかと調べてみたらナポレオンのロシア遠征が由来で『霜将軍』が訳されて「冬将軍」になったとありました。猛将といえども厳しい冬には勝てなかったという事です。
 寒くなると火の扱いには十分気を付けてください。  
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Posted by 大屋誠 at 14:04Comments(0)プライベート

2021年10月21日

ウオーキングコースより(路傍の風景 その4)

 昨年、ナラ枯れの被害が確認出来た巨木に黄色いサルノコシカケと思しきキノコが生えていたので写真に収めました。
△こんな様子です。2枚目は全体像




 昨年、最後の葉をつけた木が幹と枝を残すばかりで周りの木々が生き生きとして緑の葉を付けているのにウオーキングコースの中で寂しい佇まいを見せていました。
 昨日、ふと気がつくと幹のところに鮮やかな黄色いキノコがいつの間にか出ていました。キノコの菌がどこから来て着いたのかは分かりませんが、いつの間にか自然の連環が生まれている事に自然が持つエネルギーを感じました。
 枯れた木もキノコを介して土に還り、いつかまたそこに子孫のナラの木が生えてくるんだと思います。そういえばナラの集団枯れも10〜30年という単位で周期的に起こると聞きましたが、自然の輪廻のメカニズムは分からないことばかりですね。



  
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Posted by 大屋誠 at 09:45Comments(0)プライベート

2021年10月12日

ウオーキングコースより(路傍の風景 その3)

 台が峰線は私の朝のウオーキングコース、時折り通る車とウオーキングでお会いするご常連のご夫婦、近くにお勤めの2人くらいの方と挨拶を交わすくらいで快適なコースです。
 今朝、何か右手側に動くものが視界に入り、そこに視線を向けるとこの辺りではあまり見かけることがない“アサギマダラ”が飛んでいた。
 上松でよく見かけるモンキチョウやカラスアゲハとは違うフワリフワリとした優雅な飛び方に特徴がある。
 私が初めてアサギマダラを見たのは上高地に行った時だと記憶しているが、逃げる素振りもせずに飛んでいたのを覚えている。
 アサギの冠がつくその羽の色は何故か日本的な趣きを感じさせます。フワリフワリとゆっくりという飛び方から長距離を飛ぶと言われ、マーキングした個体が約200km近く飛んだとの記録もあるそうです。
 小さな身体にそんなエネルギーを秘めているというのは凄いですね。木曽からどこに飛んでいくのかロマンのある話です。
△アサギマダラ





  
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Posted by 大屋誠 at 12:50Comments(0)プライベート

2021年09月15日

ウオーキングコースより(路傍の風景その1)

 私は現在三段目60枚目です。とはいっても大相撲の話ではありません。町役場職員が参加している協会けんぽウオークの歩いた歩数により大相撲の番付に擬して格付けされたものです。
 このイベントは昨年も行われ参加しましたが、意外な人が歩いていることにビックリしました。現在41人の職員が参加しており、私は昨日までの順位で22位(97,675歩)です。
 教育長と副町長との3人で“ネギマ3兄弟”という怪しいグループ名を頂戴しておりますが、皆んなで話題があって楽しく取り組んでいます。
 県内の民間、行政機関など200を超えるチームが参加しており、上松町チームは何と80位前後で健闘しております。県内でもそれだけ健康づくりの意識が高まっているといえます。
 私も朝出勤前の日課としてウオーキングをしていますが、今日からその周りの風景を少しずつ紹介して行きたいと思います。
 記念すべき1回目は、島地区にある『島庚申塚』です。
△庚申塚です。


 町の文化財にも指定されていますが、今でもしめ縄が張られ地区の皆さんに愛されている事が分かります。
△塚の横には由来が書いてあります。


 人間には3つに虫が宿っており、庚申の日に眠っている間にそれが出てきて天帝に告げ、それが500貯まるとその人は死ぬということが書かれています。
 悪い事を戒めるための信仰だと思いますが、私もいくつ溜まったのか分かりませんが、貯まらないように注意して行きたいと思いながら手を合わすます。

   
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Posted by 大屋誠 at 09:27Comments(0)プライベート