2018年11月23日

年賀状に託す有難う

今年も早いもので、来週土曜日には“師走”を迎えようとしています。年賀状に先立ってこの時期には「年賀欠礼」の手紙が届きます。
最近の若い人に限らず年賀状を出さない人が多くなって来ており、その代わりにメールでやり取りしているようです。「あけおめ」などという短いものもあると以前は聞きましたが今はどうなっているのでしょうか?
私は古い人間かもしれませんが、年賀状は、メールと違って時を超えて残っていくという利点があると思います。人生で出会った友人、先輩、上司などご無沙汰している人達との一年に一回かもしれませんが、頑張っている様子を伝えるものと感じています。
人間関係が希薄になったとよく言われますが、そうしたものには何か温かみを感じます。
昨日、そうした年賀状文化を伝え、日頃お世話になった方に子供たちから感謝の意を伝える年賀状を「サンキュウー年賀状」と称して作製した葉書を小学校に贈呈させて頂きました。町と上松郵便局で考えた年賀状で、オリンピック、パラリンピックの寄附金付で町のマスコットキャラクターの"太郎くん“"美林ちゃん“そして公民館の"コマちゃん“があしらわれたものです。
一緒に訪れた井上局長から「葉書を一度も書いたことが無いという子どもさんが6年生の中にも数人いる」という事をお聞きしてびっくりしました。時代の流れとはいうものの、こうした事を通じて少しでも自分の気持ちを相手に伝える事も学ぶ機会になればと思いました。
手紙やハガキには、上手な字で書かれていなくとも、絵もあれば人それぞれの"味“が滲み出てくるものと思います。

△贈呈の様子です。一人2枚322枚贈呈させて頂きました。小学生から貰った皆さんはきっと宝物のように大事にしてくれるものと思います。



△年賀状です。




  
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Posted by 大屋誠 at 14:23Comments(0)上松町

2018年11月23日

治水砂防の願い(全国治水砂防促進大会開催)

20日火曜日に全国治水砂防促進大会が東京砂防会館で開催されました。毎年この時期に開催される大会ですが、今年、全国各地で頻発した土砂災害は自治体にとって大きな関心事で例年になく首長本人の出席が多かったようです。
今年発生した土砂災害は10月末時点で3312件と平年の3倍に上っているということです。昨年、北九州を襲った豪雨災害で知られることとなった「線状降水帯」という言葉が今年は何処にでも起きうることを示したと云えます。

以前にもこのブログで幾度となく伝えて来ていますが、国ではこうした自然災害の多発を受けて今までの危機管理の対応を大きく見直して来ています。

砂防ダムや堤防ダム等の重要性が改めて思い知らされたことに加え、激しい天候の移り変わりに如何に住民の生命を守っていくのかが問われ、何度も避難勧告を繰り返していると住民が避難しなくなったり、遅れたりすることが被災地で被害を大きくしたという指摘があります。
一方では、普段から自主避難について話し合っていた集落において、多数の家屋が埋まるという大きな被害が出たものの一人の犠牲者も出さなかったという事例も紹介されました。

また、最近のマスコミの放送や気象庁の発表についても大きな変化があります。NHKでは命の危険がある場合には地方局での避難呼びかけを最優先にしているとのことで、呼びかけも「きめ細かく」、「強いアナウンス」をするように変わって来ていることです。

今まで災害対策はハード的な面が重視されて来ましたが、その災害対策整備に合わせて命を守る避難とは、その為には普段からどのような訓練や地域の繋がりを活かすには、的確な情報伝達というソフト面での検討が求められています。
行政の責務としては、避難勧告や的確な情報収集・提供、避難所の開設等が発災直後には有り、被災後には一刻も早いインフラの復旧・復興がありますが、何よりも優先すべきは発災前においての地域住民の生命を守る対応が最優先です。
今年の災害の特徴として短時間で激変する環境というものがあります。研修会の資料から被害を受けた愛媛県宇和島市の消防情報110番通報を少し紹介します。
(宇和島消防署119番受信状況 吉田地区)抜粋
5:41 小川が氾濫土嚢がいる
5:55 裏山から泥水がすご勢いで出て来た。
5:57 家の中に水が入って来た
5:59 山が崩れ、住宅に迫って来た。
6 : 06 家に水が入って来た。先ほど電話した。
(中略)
6:33 裏から水が溢れて床下浸水
6:38 裏山崩れ、自宅が全壊、
家族は自力で脱出中
6:41 川が氾濫して車が流されている。
人はいない。
たった1時間の間に寄せられた110番通報です。6時28分に記録的短時間大雨情報が出され、市では7時に避難勧告を出したそうですが、つい2時間前までは10m mに満たない雨だったそうです。
今の気象情報の短時間での激変ぶりがうかがわれる内容の発表でした。
宇和島市は、ミカンの栽培、鯛やブリの養殖漁業が盛んなのどかなところでしたが、みかん山の崩壊、そして大量の土砂の流入によって相当な被害を受けたとのことですが、復興に向けて頑張ると岡原市長さんは力強く誓っていました。
被災地に学ぶことは、自らの地域を守る事だと改めて考えさせられる大会となりました。

△大会の様子です。



△国会議員への要請活動。この日は本会議で秘書の方に要望書を手渡しました。





  
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Posted by 大屋誠 at 13:42Comments(0)上松町