2020年06月15日

梅雨入りすぐに

 土曜から月曜未明まで降り続いた雨は木曽地方にも大雨警報が出されるなど、梅雨入り初期として本格的な豪雨となりました。

 人的、家屋などの被害については、被害の報告が無かったので、ホッとしていたところ、駒ヶ岳山系が豪雨となり、農業用水を取り入れる頭首工が何箇所か埋まってしまったという報告を受けました。

 早速、吉野地区と倉本大沢の現場を視察に行きました。吉野地区では吉野橋上流に土石流で押し流された流木が川の中央部に幾重にも重なりながら残っていました。
△流木の様子。木の皮は流れてくる途中削り取られて白く剥き出しになっています。


 近くに住んでいる居合わせた職員に聞くと昨夜12時頃、地響きを立てて流れており真剣に避難を考えたそうです。
 土石流特有の泥くさいミミズの様な臭いがしていました。

 もう一つの現場倉本大沢に行くと地域の皆さんと役場の職員が人力で復旧作業をしていました。

△人物は小さいですが作業の様子です。用水の取入れ口の頭首工はどうしても災害に遭いやすい場所です。大沢はいつもなら中央部に少ししか流れていません。



△上流部のもう一つの現場は取入れ口が閉塞してしまい、用水路に全く水が流れていませんでした。



 帰りに西小川と木曽川の合流地点で今回の降り方の違いを感じさせる光景がありました。手前の比較的濁りがないのが赤沢を源とする西小川、左から右に木曽川の濁った水が流れています。
 局地的に降る線状降水帯の怖さをこの様な場面で見て感じます。
△合流地点



 上松町の豪雨災害発生の目安を教えてくれる蛙(かわず)岩は今日は足まで見せていました。過去にも全部が隠れると災害が発生しています。



  
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Posted by 大屋誠 at 11:35Comments(0)上松町