2020年06月30日

治水と道路

 6月も早いもので末日となりました。梅雨前線の影響で九州や西日本を中心に豪雨となっています。最近は雨が降り出すと屋根や道路に当たるその音を聞くと気の休む事がありません。
 そんな中、昨日、今日にかけて名古屋市にある国土交通省中部地方整備局と岐阜市にある木曽川上流河川事務所を訪問し、治水と道路関係について局長や関係部長に唐沢木祖村長、向井南木曽町長さんと3人で要望活動を行いました。
 主な目的は、木曽川流域全体にあるダムについて、災害予防のため梅雨前線や台風などで予め大雨が予想される時に利水目的で造られたダムについても事前放流するという協定が締結されたことへのお礼でした。
 この協定は国、長野・岐阜両県を始めダム管理者など35者がまとまって締結されました。昨年、台風19号の被害で千曲川が氾濫し、河川管理者が複雑になっているということも問題点としてを指摘されました。
 全国的にみても、一つの河川の関係機関は3つか、多くても5つ位と木曽川上流河川事務所の堀所長さんは言っておられましたが、木曽川は35の関係機関があるそうです。
 この為、木曽川の河川計画や事前放流についてダム管理者や国、県に働きかけても、それぞれでの対応では難しいとの回答で要望活動を行っても長期になると思っていたところ、千曲川の氾濫などもあり、協定締結への動きが加速しました。
 この協定により、木曽川流域全体の洪水に対する調節機能は約2倍に上がり、木曽地域だけ見ると約3倍になったと聞きました。
 木曽地域の木曽川の護岸工事などの基礎となる河川計画は管理者である長野県が策定しますが、早期に策定していただく事が流域住民の皆さんの安全・安心に繋がりますので、こうした地道な要望活動を通じて実現して行きたいと思っています。

△勢多中部整備局長さんへ要望書を提出しました。





  
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Posted by 大屋誠 at 18:15Comments(0)上松町