2024年04月11日

桜咲く

 8日から9日にかけての春の嵐、警報級の大雨と強風で首都圏の桜は一気に満開から散る様な状況になって来ました。
 上松の桜は3月の寒さが幸いしたのか、昨年よりも10日〜2週間程度遅れての開花となりちょうど今週末が見頃の様です。
△役場庁舎横の桜




 桜は日本人にとっては思い入れのある歴史があると思います。歴史的な花見は豊臣秀吉が催した“醍醐の花見”というのがありますが、武将が百姓姿など無礼講として様々に扮しての盛大な催しであったとされています。
 こうした催しを見ると400年以上前も政治の世界ではDNAが引き継がれているのか、今は「催し」が「パーティー」に変わっただけで変わり映えしないのかもしれません。
 根本的に違っているとすれば、昔はそうした事は命懸けであったという事を考えれば、今の世では武士の様なそうした決意があるのかと思う昨今です。
 花見といえばその下でお茶をいただくのも一つの楽しみでした。茶聖の千利休が豊臣秀吉に切腹を命ぜられた理由は謎ですが、単に茶道というものではなく、茶室の狭い一室で政治が動いていたとすれば、それも歴史は繰り返すという事でしょうか。
 最近のニュースでインバウンドで世界各地の人が桜の名所に来て愛でている一方で、迷惑なことも起きている様です。
 桜は人様の喧騒をよそに毎年一斉に私たちの目に美しい姿を見せてくれます。その華やかさとまた散る時の潔さは外国の方の目にどう映るのでしょうか。
 上松町役場庁舎横の桜は以前の駐車場の時は十数本ありました。庁舎建設に当たって残して欲しいという声もあったのですが、伐らざる得なかった事をこの季節に今も思い出します。
 山々にはコブシの白い花も一斉に咲き出しました。木曽の美しい季節がやってきました。
 


  
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 09:22Comments(0)