2024年04月27日

里の春を彩る祭り(その1 小川里若連芸習い)

 26日夜7時、お招きいただいた小川里若連の芸習い(げいざらい)に出かけました。会場となる島コミュニティーセンターには既に多くの観衆がいました。
△会場の様子、この日は祭りを盛り上げようとキッチンカーも出ていました。


 毎年この時期に島地区を中心とした若宮神社例祭の前夜祭として行われます。稽古してきた獅子舞や若い衆の歌舞伎の芸題(げだい)を獅子狂言として上演します。
 芸習いで演じるのは女形は獅子が演じ、男役、立役(たちやく)は素顔で演じるのが小川若連の特徴です。日頃の顔と獅子狂言で真剣に演じている姿の違いに感心したり、笑ったり、違う一面を見た思いがします。
 小川若連は特に後継者の育成に力を注いでおり、小学生への稽古、女性の若連加入など画期的な事に取り組んでいます。これも若連への参加が少なくなって来た事を受けてのものと聞いていますが、地域の先輩から伝えられて来たものを大事にして行きたいという熱い願いがあってこそのものだといつも思います。
△獅子狂言の紹介




 町の無形文化財に指定されている『葛の葉』は安倍晴明(抱かれている人形)と狐が人間に化けた母との子別れの場面を演じたものです。人間から少しずつキツネの本性を表して子どもと別れなけれならない切ない場面が観衆を惹きつけます。
△葛の葉


△キツネが故に子どもへ別れを告げる文章も手で書けず口に加えて「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森の恨み葛の葉」(実際の字は変体仮名です。)と書いています。最初は普通ですが、人間が書く文字で書けないので裏から見る「裏文字」、裏から見て更に横に読む裏横文字など説明するのが難しい文字を書いて行きます。
△障子との距離を慎重に見ながら


 なお、この実演を見たいと思う方は28日午前11時頃に奉納されますので、若宮神社境内に早めにお越しください。なお急坂ですので、歩きやすい靴がお薦めです。
 こうした地元に伝えられたものがいつまでも愛されて残っていって欲しいものです。
  
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Posted by 大屋誠 at 07:25Comments(0)

2024年04月27日

駐在員会議

 25日夜7時から駐在員会議が行われました。「駐在員」とは町の設置条例に基づき各地区から推薦のあった方に行政との連絡役や地区要望の取りまとめや住民への広報等の配布などをお願いしています。
 条例で設置されていますので、身分は非常勤公務員となります。他の市町村では自治会長という名称で呼ばれている役職に近いものですが、そうした役は別に定めている地区もあり、地区の歴史的な慣習によって決められています。
△会議の様子


 会議では各地区の要望についての取りまとめなどこの一年間に行政からお願いすることを説明するとともに、駐在員の皆さんからの意見や要望事項について話し合いました。
 「道に倒木の危険性がある場合の対応については役場は対応してくれるのか」、「配布物を軽くして」など身近な地区が抱えている現実的な意見がありました。倒木に対しては現場を調査して所有者の意向も聞きながら対応しなければならないこと、配布物については現在、木曽広域連合で木曽CATVやスマホなどを活用したものに変えることを郡全体で研究している現状を説明しました。
 この日出席頂いたのは39名中37名でしたが、熱心な議論を交わして頂きました。一年間住民との連絡調整の役職を担って頂きますが宜しくお願いします。
  
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Posted by 大屋誠 at 06:50Comments(0)上松町