2021年05月24日

久し振りの長野

 今日は久し振りに長野市に出張となりました。用務は長野県林業公社の年一回の監事による監査です。
△監査の様子、中央が市村副理事長さん、背中が私です。


 理事会の冒頭の雑談に中で、やはり国内の木材不足問題が話題となりました。以前、庁舎建設の折にこのことをお伝えしました。
 コロナ禍の影響で外国産材が入ってこないため国産材の需要が伸びているとの木材関係者にとって一見嬉しいニュースとお伝えしましたが、このような事で国産材の価値が上がるということは長期的な視点に立って見るとあまり手放しで喜んでもいられません。
 もう一人の監事である勝野阿南町長さんから林業従事者の退職金が少ないなど待遇面でもっと考えていく必要があるとの意見がありました。
 私も全く同じ意見で林業が治山の役割を果たしている事、体力的にも大変で、危険な仕事という上に積み重ねて来た経験が大事である事などから考えると報酬が低いという森林組合の実情について政策的な点からも評価して国全体で見直すべき事だと思い意見を述べました。
 公社の監査では解決できる話ではありませんが、お互いに共通認識を持つ事では良い機会でした。
△公社が入っている林業センター玄関口に藤岡牧夫先生の絵本がありました。藤岡先生の絵は上松新庁舎の玄関に原画を掲示させていただいています。神奈川県では公民の教科書として利用されています。





  
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Posted by 大屋誠 at 13:10Comments(0)上松町

2021年05月21日

梅雨入り宣言前ですが

 昨日夕方から降り始めた雨は夜半を越えて激しさを増し、本日午前7時過ぎに当町に大雨警報が出されました。
 近畿東海地方が16日に梅雨入り宣言したそうですが、例年よりも3週間早いそうです。この春は桜の開花も早かった事はご承知のとおりですが、今年の不順な天候ですと梅雨は果して長くなるのでしょうか。
 警報発令後、警戒本部を立ち上げて情報収集と小規模の土砂流出への対応などに当たっています。
 新庁舎での初めての防災対応となりますが、防災会議室が早速役に立っています。モニター画面で現在の降雨の状況、数時間後の予報、土砂に含まれた雨水を予測して土砂流出の危険性等を会議室で一同で共有する事が出来ます。
 昨日から国の住民避難の基準が見直され、従来の「避難勧告」という表現が廃止され、「避難指示」に一本化されました。これも住民が避難に当たって「勧告」と「指示」の違いが分かりにくいという事から一本化したとの事です。
 最近は住民避難の考え方や基準について目まぐるしく変更されて来ています。それも命に関わる大きな災害が全国各地で立て続けに起こっているからです。過去の経験した事以上のものが起こっているからですが、住民の皆さんに周知していく事の重要性と訓練の必要性が本当に求められています。
△防災会議室で今後の予報や状況についてモニター見ながら古瀬危機管理課長(写真奥側)から説明を受けました。


△電子黒板を利用して情報収集の結果をメモしていきます。書いたものを記憶して残されていきます。以前は白いビニール(右側に貼ってあります)を使って書いていましたが、OCR(読み取り)機能を付ければワード化する事も可能だそうです。取り敢えず後で時系列で整理出来る事が出来れば現状では良いと思いますが、使い方は研修を積み重ねていかなければと感じました。


  
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Posted by 大屋誠 at 09:55Comments(0)上松町

2021年05月18日

言葉の重さって

 先の某国大統領の時代からフェイクニュースという言葉が飛び交う様になりました。昔、「ウソは泥棒の始まり」と言われ、私はそれをそれなりに?いや頑なに信じて来たましたが昨今はどうも違ってきているようです。
 ありもしない事や、根拠が全く無い事を実(まこと)しやかに平気で言う事があまりにも多くなって来て何が嘘だか真実だか分からなくなって来ているのが現実社会です。
 世の中全てが正しく清い事ばかりじゃないと思われる方もいると思います。嘘にも相手を傷つけないためのものも時としてあり、「ウソも方便」という言葉もありますので、あながちウソも潤滑油になっているのかもしれません。
 しかしながら昨今のウソは情報化社会の進展とともにそうではないものになって来ている気がします。国の最高議決機関である国会においても虚偽答弁が繰り返され、結果として国民からの信頼を傷付けている様な事があります。それが保身のためかは分かりませんが。
 そのような中、気になるニュースがあります。国家公務員上級試験を希望する若者が減っているという事です。若者が自分が国家を背負い、諸外国と渡りあうという事に魅力を感じなくなっているのかもしれません。そうなると本当の意味での有能な若者が集まらないのは当然です。
 我が国はもとより世界の歴史で国が滅ぶのは外敵に滅ぼされることよりも内部から瓦解する事が多いという歴史の繰り返しをみると心配です。
 冒頭に戻って、情報化社会の進展すなわちネット社会の性格として、匿名でそうしたフェイクニュースを全世界に流すことが出来る様になり、それにつけ込み情報操作による陰謀、謀略がはびこる世の中となってしまうという指摘があります。
 便利になった代償に、膨大な情報が行き交う中で、私たちは自分で選択しなければならない時代に生きています。
 言葉の重さとよく言われます。物理学的には口から出た言葉には重さはありませんが、発せられた言葉が相手の心の中に届くこと、それが入り口であるか、もっと奥深い所に届くのかで重さが変わって来るんではないでしょうか。
 私自身そうしたことの難しさを日々感じていますが、言葉が口から出た途端に形となって出て来れば見えて来るので恥ずかしくてウソは言えない世界になるのかもしれません。
 前述の「ウソも方便」という事もありますので、それくらいのウソも許し合える仲も大事にしないと暮らしていく上で味気ないものかもしれません。
△出た言葉が形となって出て来るもの見つけました。六波羅蜜寺の空也上人像


 
 ちょこっとメモ)
 知らなかったですが、偶然今日は5月18日、語呂合わせで「ことばの日」だそうです。ニュースで知りました。  
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Posted by 大屋誠 at 06:42Comments(0)上松町

2021年05月13日

通勤途中

 いつも歩いている通勤途中、新しい庁舎に移ってからいろいろなコースを作りながら40〜50分程度のウオーキングをしています。
 その途中でいつも気にかかっている木があります。カシノナガキクイムシに冒されたナラの木いわゆるナラガレ病に冒された大樹です。上松の森林鉄道の起点である旭町から鬼渕鉄橋を渡り、左手に100mも行かない所にその木はあります。
 昨年までは葉が茶色になって枯れていましたが、今年はその葉さえもない状況になっていました。今年は更にその被害が北上していくのではと心配されています。
 楢の木自体は、あまり私達の生活に密着したものではありませんが、山の動物たちにとっては恵みの大樹です。
 今年は更に被害が北上する事が予想されています。地球規模での環境の異変は身近なところで地球が怒って(起こって)いるのです。
△昨年までは、それでも枯れた葉が付いていましたが、今年は全く枯れた木の枝だけになっていました。




  
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Posted by 大屋誠 at 21:01Comments(0)プライベート

2021年05月12日

蜘蛛の糸とワラにもすがる

 芥川龍之介の代表的な小説に「蜘蛛の糸」があります。
 このあらすじはお釈迦様が蓮池の周りを歩いていると、池の下の地獄の世界にある男が苦しんでいる姿を見ました。この男は生前は悪い事ばかりしていたが、一つだけ小さな蜘蛛を助けたという良い行いをお釈迦様が思い出し、地獄に蜘蛛の糸を垂らして助けようとしました。
 この男はその糸を掴んで天国に行こうとすると、地獄にいた人が我も我もと続いて細い蜘蛛の糸に群がって来ました。「この糸は私のだ」と男は群がって来た人々を落とそうとした時に糸はプツンと切れてしまい彼は落ちてしまいました。お釈迦様はそれを見て寂しそうに池をあとにしました。というお話です。
 「溺れる者藁をも掴む」ということわざもあります。これは本当に苦しんでいる時に普段は何でもないことや気にも留めない事にすがりたいという事を表したものです。
 「蜘蛛の糸」も「ワラにもすがる」も現在のコロナワクチン接種で似た様な状況が出て来ています。ワクチン接種といえば、インフルエンザも毎年行っています。上松町では高齢者の方に助成していますが、約7割が接種を受けています。
 今回、コロナワクチンの接種率を予想した時に担当者は同じ様な率で当初考えていましたが、私は今回はもっと上がるのではと話した事があります。事実、当町でも受付が始まり接種希望者は対象者の9割に上がったそうです。既往症の関係で医師から止められている方もいるので相当数の方が希望した事になります。
 こうした予想シミュレーションを国では当然に行ったと思いますが、想定以上であったのかもしれません。
 それにしても蜘蛛の糸、藁はワクチンであると思いますが、最近、それにつけ込んだ詐欺につながる様な電話が掛かって来ているとのことです。
 人の弱みにつけ込み、個人情報を聞き出し、その後に詐欺となる卑劣な犯罪に巻き込まれないように気を付けたいものです。
△文中とは関係ありませんが、蜘蛛の糸ならぬ優勝を手繰り寄せるように御嶽海調子良いので幟を紹介します。




  
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Posted by 大屋誠 at 13:50Comments(0)

2021年05月11日

向学心に(シニア大木曽学部入学式)

 2年ぶりに長野県シニア大学木曽学部の入学式並びに始業式が木曽合庁で行われました。
 昨年は新型コロナ感染症拡大の影響を受けてシニア大学の活動が全く出来なかったという事ですが、今年も四波の中、収束出来ない中での厳しい状況でしたが関係者の皆さんのお陰でスタートする事が出来ました。
 シニア大学は、実は私も県職員の時に担当者として携わらさせて頂いた事がありますが、入学して来るシニアの皆さんは経験や知識も既に素晴らしい積み上げて来たものがありますが、更にそれ以上に学び、仲間づくりをしたいと思って入学して来ます。
 地域の知らなかった事などを身近な地域の講師陣が教えてくれるのも一つの魅力です。
 私は町村会を代表して挨拶させていただきました。その中で、伊能忠敬さんの話、49歳で家督を子どもに譲って天文学、測量を学び日本の地図を完成させた事や中仙道の測量を行い、測量の精度が素晴らしかった事などに触れさせて頂きました。
 新入学の皆さん12名は二年間のカリキュラムを学びますが、新しい発見と新しい仲間との出会いの楽しい学生生活を送って頂きたいと思います。
△新入生の勝野さんの挨拶の様子です。



   
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Posted by 大屋誠 at 19:51Comments(0)上松町

2021年05月10日

ワクチン接種支援(木曽病院から)

 ワクチン接種も今日で三日目を迎えました。これまでの二日間は混乱も無く順調に進んでいます。町内の2つの診療所の大脇医師、芦沢医師の協力、加えて一線を退いた看護師、保健師などが率先して協力していただいた賜物である事は既に本ブログで紹介したとおりです。
 今日は更にそれに加えて強力な助っ人にお越しただきました。木曽病院の浜野院長先生自らが診察に来ていただきました。先日担当職員から「来週月曜日には木曽病院の浜野院長先生に来ていただいて接種があるんです」と聞いた時、「本当に院長先生ご本人に来ていただけるの?」と聞き返したほどです。
 巷では地元医師会との連携を進める必要があるなどと、現在のこの段階で騒いでいるとも聞いていますが、木曽地域は医師会、病院とも連携されていて順調に接種は進んでいる様です。
 浜野院長先生は地域医療にとても熱心な方で、木曽地域唯一の病院である「木曽病院」の使命をとても理解して頂いており、責任感も人一倍強い方とお会いした時から思っておりました。
 被接種者の方に「今日は特に気になる事ありますか?」などと温かい柔らかい口調で言われるとそれだけで接種前のちょっと緊張気味の面持ちが和らぐ様です。
△病院から駆け付けて直ぐに問診が始まりました。


△今日の受付の様子です。


 今日に予約は80人です。キャンセルが二名ほど事前にあった様ですが、その場合はキャンセル待ちの方に直ぐに連絡して大事なワクチンを無駄にしない様にします。
 先日、接種された方から「あんなに丁寧に説明してくれて本当に良かった。有難うございました。」と電話で感謝の言葉を言われましたと職員が嬉しそうに話していました。
 誰もが経験したことのない仕事である事を一人ひとりが誇りを持って当たっている事に安心しました。  
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Posted by 大屋誠 at 13:40Comments(0)上松町

2021年05月09日

大火記念日模擬火災訓練

 今から71年前、 昭和25年5月13日深夜に発生した火災は翌14日早朝まで町内の役場、郵便局など官公署も含め中心市街地の600棟以上を焼き尽くしました。いわゆる『上松大火』と呼ばれるようになった当町の最大の災害でした。
 このような大火であったにも関わらず幸いにも死傷者出ませんでしたが、当時の記録映像を見ると呆然とする町民の姿が写っています。
 翌昭和26年に大火記念日として二度とあの様な惨事を起こさない様に記憶に留めておくため模擬火災訓練を実施しています。
 今日は早朝から町消防団、木曽広域消防署が参加して寝覚田代地区において行われました。
 役場旧庁舎はその大火の翌年に完成していました。コンクリート造の旧庁舎も言ってみれば大火の教訓を伝えてきた“生き証人“ともいうべき存在かもしれません。
 今年に入って全国的に見ると大規模な山林火災が発生しており、当町も全滅面積の94%を山林が占める事から気がかりなところです。
 訓練の様子をご紹介します。寝覚地区の周辺の方の中には早朝にも関わらず屋外で訓練の様子を熱心に見ている方もおられました。
△火点近く


△自然水利、水深のある所と浅い場所でも取水できます。




△消防団本部と広域の指令本部


△ホース延長が大変です。


△先輩の機能別団員が機械操作を教えてました。こうしたことの積み重ねが重要です。


 この後、反省会と諏訪神社で鎮火祭が行われました。皆さん本当にご苦労様でした。




   
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Posted by 大屋誠 at 08:09Comments(0)上松町

2021年05月08日

接種二日目の様子

 新型コロナワクチン接種二日目の様子を伺いに行きました。
 今日は初日に比べ倍以上の予約で、さぞかし混んでいるだろうと思って健康増進センターに行きましたが、担当医師が時間よりも早く来て対応して頂いた事から予想よりも混まずにスムーズに行っているとの事でした。
△テントでの受付が終わり、室内で書類審査を待つ皆さんです。


 今回のワクチン接種は接種当日も重要ですが、予約段階の整理が重要なポイントだということがはっきりしてきたような気がします。
 予約が混乱した中でやると、どうしても誤って重複して予約したり、或いはインターネットで処理しようとした時には想定よりも多く情報が入るとシステムダウンしてしまう事があります。
 そうなると、人は窓口に殺到して混乱に拍車がかかってしまい、受付に係る人員がそこに割かれる事になり、指示する担当者(上司)は修正に追われるという悪循環になってしまいます。
 ワクチン接種の業務は各自治体に任されていますが、地域の医師、看護師等の医療事情によって大きく違ってきます。
 最近、国が医療自衛官を動員して大規模な接種会場を設けて行うという報道があります。また、“◯◯モデル”と称してこれを参考にして各自治体で進めて欲しいという報道がありますが、これらも最初からそうしたことも含めて検討していれば良かったのではないかと思います。
 木曽地域内でも医療事情は大きく違っており、幸い上松町では2人の医師が全面的に協力して頂いており、加えて木曽病院医師の支援、看護師等も現役を退いた方達の協力が得られました。そして、町民の皆さんの落ち着いた行動が初日、本日の様子に現れていたと思います。

△昨日の私の接種の様子


 因みに接種後二日目の私ですが、左肩に打ったのですが、筋肉注射という事ですのでやはり肩が重痛いような感じです。これは先行接種した私の同級生の医師からも「3日間は痛いよ、だけどそれはいわゆる副反応というものじゃないから」と聞いていたので安心しています。
 この痛さは野球のピッチャーやって完投した時の翌日に来る痛みに似ています。と言ってもピッチャーやったことが無い方には分からないですね。良い例えがなくすみません。そうした事があっても大丈夫という事を伝えたかっただけです。  
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Posted by 大屋誠 at 15:34Comments(0)上松町

2021年05月07日

集団接種スタート

 今日から上松町の新型コロナワクチン接種が始まりました。今日は高齢者や高齢者施設関係者など35人が接種しました。
 受付から書類審査、問診を経て接種、そして30分ほどの経過観察となります。
△受付の様子


△問診票の確認です。


△予診で更に確認します。、その後医師から接種の最終確認をします。


△接種の様子です。私はキャンセル1号でとお願いしていましたが初日での接種となりました。5月下旬には上京する予定もあり、町内で一番感染リスクが高く、持ち込んでくる可能性大という事でしょうか?木曽病院に勤務していた看護師さんです。あっという間に終わりました。



肩が出るくらいの服装が望ましいという事で、当町のキャラクター“太郎ちゃん“Tシャツを着て接種です。
 その後、30分ほど静養して異常が無ければ2回目の摂取日を確認して終了です。受付から接種まで約30分、その後30分ほどの観察という事で約1時間程度で終わりました。
 あっけなく終わり、インフルエンザ予防接種を毎年受けている私としてはちょっと拍子抜けの感、「これだったら昔刺されたアシナガバチの方がどんだけ痛かった」と思いました。
 幸いというか、何十万に一人の割合の一人にならなくてホッとしたのも事実ですが、この日接種した方で体調の不具合を訴えた人は居なかったようです。
 最後に保健師に「今日はお酒飲んで大丈夫?」とお聞きしましたら、「適量なら」とのお言葉でした。2時間経って今のところ特に異常ないので適量を楽しみにしようと思っていますが、やはり異物を入れるという事ですので慎重にした方が宜しいか、天使の囁きと悪魔の囁きが交互に渦巻いています。
△注射の場所です。肩の辺りまで上げるのでTシャツなど直ぐに露出出来る服装が良いですね。


 今後、接種される方に参考になればと思います。


  
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Posted by 大屋誠 at 15:07Comments(0)上松町