2020年06月30日
治水と道路
6月も早いもので末日となりました。梅雨前線の影響で九州や西日本を中心に豪雨となっています。最近は雨が降り出すと屋根や道路に当たるその音を聞くと気の休む事がありません。
そんな中、昨日、今日にかけて名古屋市にある国土交通省中部地方整備局と岐阜市にある木曽川上流河川事務所を訪問し、治水と道路関係について局長や関係部長に唐沢木祖村長、向井南木曽町長さんと3人で要望活動を行いました。
主な目的は、木曽川流域全体にあるダムについて、災害予防のため梅雨前線や台風などで予め大雨が予想される時に利水目的で造られたダムについても事前放流するという協定が締結されたことへのお礼でした。
この協定は国、長野・岐阜両県を始めダム管理者など35者がまとまって締結されました。昨年、台風19号の被害で千曲川が氾濫し、河川管理者が複雑になっているということも問題点としてを指摘されました。
全国的にみても、一つの河川の関係機関は3つか、多くても5つ位と木曽川上流河川事務所の堀所長さんは言っておられましたが、木曽川は35の関係機関があるそうです。
この為、木曽川の河川計画や事前放流についてダム管理者や国、県に働きかけても、それぞれでの対応では難しいとの回答で要望活動を行っても長期になると思っていたところ、千曲川の氾濫などもあり、協定締結への動きが加速しました。
この協定により、木曽川流域全体の洪水に対する調節機能は約2倍に上がり、木曽地域だけ見ると約3倍になったと聞きました。
木曽地域の木曽川の護岸工事などの基礎となる河川計画は管理者である長野県が策定しますが、早期に策定していただく事が流域住民の皆さんの安全・安心に繋がりますので、こうした地道な要望活動を通じて実現して行きたいと思っています。
△勢多中部整備局長さんへ要望書を提出しました。

そんな中、昨日、今日にかけて名古屋市にある国土交通省中部地方整備局と岐阜市にある木曽川上流河川事務所を訪問し、治水と道路関係について局長や関係部長に唐沢木祖村長、向井南木曽町長さんと3人で要望活動を行いました。
主な目的は、木曽川流域全体にあるダムについて、災害予防のため梅雨前線や台風などで予め大雨が予想される時に利水目的で造られたダムについても事前放流するという協定が締結されたことへのお礼でした。
この協定は国、長野・岐阜両県を始めダム管理者など35者がまとまって締結されました。昨年、台風19号の被害で千曲川が氾濫し、河川管理者が複雑になっているということも問題点としてを指摘されました。
全国的にみても、一つの河川の関係機関は3つか、多くても5つ位と木曽川上流河川事務所の堀所長さんは言っておられましたが、木曽川は35の関係機関があるそうです。
この為、木曽川の河川計画や事前放流についてダム管理者や国、県に働きかけても、それぞれでの対応では難しいとの回答で要望活動を行っても長期になると思っていたところ、千曲川の氾濫などもあり、協定締結への動きが加速しました。
この協定により、木曽川流域全体の洪水に対する調節機能は約2倍に上がり、木曽地域だけ見ると約3倍になったと聞きました。
木曽地域の木曽川の護岸工事などの基礎となる河川計画は管理者である長野県が策定しますが、早期に策定していただく事が流域住民の皆さんの安全・安心に繋がりますので、こうした地道な要望活動を通じて実現して行きたいと思っています。
△勢多中部整備局長さんへ要望書を提出しました。

2020年06月29日
ゆうゆうクラブ総会
28日午後、上松町公民館で“木曽ひのきっ子ゆうゆうクラブ”の総会が行われました。地域型総合スポーツクラブとして発足して今年で19年を迎えます。
地域型総合スポーツクラブは今は珍しくありませんが、上松町で発足した時は草分け的存在であったと思います。
都市部では民間のスポーツクラブがあり、プールやアスレチック機器などが完備され、会員制で多くは運営されていますが、地方にとってはそうしたものを運営していくことは難しいという状況もあります。
そうしたスポーツを通じて健康づくりを図るため、ゆうゆうクラブでは、昨年は400件弱の催しを企画してスポーツ好きな地域の皆さんに提供しています。参加者は町外からも来ていただいており、まさに拠り所としてクラブは発展して来ています。
歴史には大相撲の御嶽海関や今年J3長野パルセイロでの活躍が期待される三田尚希選手、プロレスの瑛太選手なども輩出しています。また、高校生でも女子サッカー、バスケットなどで全国レベルで現在活躍しています。その基礎を築いてくれたのが、このクラブといっても良いと思います。
若者のスポーツだけでなく、高齢者が気軽に出来る運動などにも力を入れており、また、最近は障がい者スポーツの普及にも取り組んでいます。
今年は従来からのウオーキングが地元の方中心だったものを交流人口に拡大しようとする試みやプールでカヌーを学び木曽川で遊ぶといった新企画も計画していると事務局から発表がありました。
地域のニーズにあった、自然の特長を生かした新しいスポーツにより健康づくりが進むことに期待する総会となりました。
△小林治美会長さんの挨拶

△クラブの横断幕、出身者へ声援を届けます。

地域型総合スポーツクラブは今は珍しくありませんが、上松町で発足した時は草分け的存在であったと思います。
都市部では民間のスポーツクラブがあり、プールやアスレチック機器などが完備され、会員制で多くは運営されていますが、地方にとってはそうしたものを運営していくことは難しいという状況もあります。
そうしたスポーツを通じて健康づくりを図るため、ゆうゆうクラブでは、昨年は400件弱の催しを企画してスポーツ好きな地域の皆さんに提供しています。参加者は町外からも来ていただいており、まさに拠り所としてクラブは発展して来ています。
歴史には大相撲の御嶽海関や今年J3長野パルセイロでの活躍が期待される三田尚希選手、プロレスの瑛太選手なども輩出しています。また、高校生でも女子サッカー、バスケットなどで全国レベルで現在活躍しています。その基礎を築いてくれたのが、このクラブといっても良いと思います。
若者のスポーツだけでなく、高齢者が気軽に出来る運動などにも力を入れており、また、最近は障がい者スポーツの普及にも取り組んでいます。
今年は従来からのウオーキングが地元の方中心だったものを交流人口に拡大しようとする試みやプールでカヌーを学び木曽川で遊ぶといった新企画も計画していると事務局から発表がありました。
地域のニーズにあった、自然の特長を生かした新しいスポーツにより健康づくりが進むことに期待する総会となりました。
△小林治美会長さんの挨拶

△クラブの横断幕、出身者へ声援を届けます。

2020年06月28日
水道事業安全を祈って
27日午後、荒田浄水場で水道事業の安全祈願祭が挙行されました。毎年、梅雨に入ったこの時期に水神様の前で、消防団や水道事業の工事関係者が参集して行われています。
私は水道事業管理者として参列しましたが、今年はコロナ禍の影響で伝統的な祭礼等も中止となっており、駒ヶ岳開山式以来の行事となりました。
水道は重要インフラの中でもとりわけ非常に重要なものです。一昨年、水辺環境を考える講演で大学の先生がゼミの学生が「先生は水や水辺環境が大事というが、水は蛇口ひねれば出るんじゃない。何故そんなに水の事言うの?」と言われて愕然とした言っておりました。
その学生にとっては、美味しくて、きれいな水が出る事は当たり前になっているんでしょうが、いざ使おうとする時に使えないということがある事を知っておく必要があります。
昔は技術的な問題で凍結などもしょっちゅうあったような気がしますが、最近では、災害の時に施設が被災して断水したという事があります。また、通常時でも施設の何らかのトラブル発生した時など、管理には、とにかく気が許せないのが、日頃、地中に管は埋まっており、施設も余り目立たない所にあるなど、目に付かないライフラインが水道です。
もし万一、何かあった時は、休日、昼夜を問わず復旧作業に当たらなければなりません。今年に入ってから施設の不具合により断水がありましたが、幸い、早期での応急が出来た事から日常生活に大きな影響を与える事はありませんでした。
しかしながら、いざ火災など発生した時に使う消火栓にも影響がある事から、この安全祈願祭を機に改めて安全安心な管理・運営を誓いました。
急な出動となる事が多く、事業者の皆さんも、職員も大変ですが今年も宜しくお願いします。
△祈願祭の様子

私は水道事業管理者として参列しましたが、今年はコロナ禍の影響で伝統的な祭礼等も中止となっており、駒ヶ岳開山式以来の行事となりました。
水道は重要インフラの中でもとりわけ非常に重要なものです。一昨年、水辺環境を考える講演で大学の先生がゼミの学生が「先生は水や水辺環境が大事というが、水は蛇口ひねれば出るんじゃない。何故そんなに水の事言うの?」と言われて愕然とした言っておりました。
その学生にとっては、美味しくて、きれいな水が出る事は当たり前になっているんでしょうが、いざ使おうとする時に使えないということがある事を知っておく必要があります。
昔は技術的な問題で凍結などもしょっちゅうあったような気がしますが、最近では、災害の時に施設が被災して断水したという事があります。また、通常時でも施設の何らかのトラブル発生した時など、管理には、とにかく気が許せないのが、日頃、地中に管は埋まっており、施設も余り目立たない所にあるなど、目に付かないライフラインが水道です。
もし万一、何かあった時は、休日、昼夜を問わず復旧作業に当たらなければなりません。今年に入ってから施設の不具合により断水がありましたが、幸い、早期での応急が出来た事から日常生活に大きな影響を与える事はありませんでした。
しかしながら、いざ火災など発生した時に使う消火栓にも影響がある事から、この安全祈願祭を機に改めて安全安心な管理・運営を誓いました。
急な出動となる事が多く、事業者の皆さんも、職員も大変ですが今年も宜しくお願いします。
△祈願祭の様子

2020年06月24日
咲きました
今朝、起きて直ぐに畑の茄子の収穫一個を取って家に戻る時、ふと気が付くと朝顔が一輪咲いていました。
△咲いてくれた朝顔です。

昨日まではツボミも無かったような気がしていましたが、一輪だけ中央が白く濃い紫色の花です。いつの間にか、ツボミももいくつか見る事が出来ました。
家に差し込む西陽が避けられるのではと、スダレ代わりに実家の玄関前で採った種から育てたもの、少し芽が出て葉をつけたものを移植してプランターで育てました。
これで6月の風物詩で見なければいけないのは、昨年この時期に見られたゲンジボタルの乱舞だけです。
うっとうしい梅雨時ですが、こんな事が心を癒してくれるんです。癒しは免疫力アップに繋がるといいますが、小さなものほど大きな力をくれるんでしょうか。
△咲いてくれた朝顔です。

昨日まではツボミも無かったような気がしていましたが、一輪だけ中央が白く濃い紫色の花です。いつの間にか、ツボミももいくつか見る事が出来ました。
家に差し込む西陽が避けられるのではと、スダレ代わりに実家の玄関前で採った種から育てたもの、少し芽が出て葉をつけたものを移植してプランターで育てました。
これで6月の風物詩で見なければいけないのは、昨年この時期に見られたゲンジボタルの乱舞だけです。
うっとうしい梅雨時ですが、こんな事が心を癒してくれるんです。癒しは免疫力アップに繋がるといいますが、小さなものほど大きな力をくれるんでしょうか。
2020年06月24日
地域医療を語る
23日、木曽病院と木曽医師会の医師と町村長の懇談会が木曽病院で行われました。毎年、この時期に木曽病院に赴任された医師との顔合わせなども含めて実施しています。
△木曽病院浜野院長先生の挨拶

今年来られた先生の中には地元木曽町の出身者のN先生がおられ、会議終了後にお聞きすると、私が現職時代にお世話になった校長先生の息子さんでした。こうした地元出身の若い先生が来ていただけると本当に心強いです。
木曽医師会の診療所の先生方もほとんど参加して頂きました。
△奥原医師会長さんの挨拶

診療所の先生方と木曽病院の医師は紹介状などで患者さんの情報をやり取りしていますが、こうした機会に直接会って話し合うのは貴重です。
今回の新型コロナの感染予防に当たっては病院医師、開業医の先生方ともに大変な神経を使ったと思いますが、こうした皆さんや看護師、検査技師、薬剤師などの医療技術を支えている皆さんに心から感謝したいと思います。
浜野院長先生から各町村から様々な支援を頂いたことへの感謝の言葉がありました。また、新型コロナの検査体制の現況について説明があり、少しずつ新型コロナの特性が分かって来て、国からの指針も示され、対応が出来る様になって来たとの説明がありました。
また、医師不足もあるが看護師不足も深刻で、特に夜勤が出来る方が不足している実態があるという事でした。これは10年前からも言われている事ですが、信州木曽看護学校が無ければ、今頃病院が存続していなかったもしれません。
卒業した看護学生が直ぐに夜勤が出来る訳ではないので、これからも厳しい状況は続いてしまうのかと率直危惧します。
木曽の広いエリアをカバーし、厳しい医療現場の中で、その人的資源や医療機器など限られたものを有効に活用する為には情報技術(ICT)を最大限活かして行く事が求められていると思います。今回のコロナ禍は亡くなられた方もおり、深刻な経済的な問題もあり、今なお現在も続いていますが、一方ではそうした明日の医療のあり方についての方向性を示す教訓を残してくれたものと考えます。
今回の懇談を通じて木曽地域は病院、医師会、町村がまとまって行動できる関係があり、全国に誇れる医療モデルが構築出来る可能性があるものと考えさせられました。
△木曽病院浜野院長先生の挨拶

今年来られた先生の中には地元木曽町の出身者のN先生がおられ、会議終了後にお聞きすると、私が現職時代にお世話になった校長先生の息子さんでした。こうした地元出身の若い先生が来ていただけると本当に心強いです。
木曽医師会の診療所の先生方もほとんど参加して頂きました。
△奥原医師会長さんの挨拶

診療所の先生方と木曽病院の医師は紹介状などで患者さんの情報をやり取りしていますが、こうした機会に直接会って話し合うのは貴重です。
今回の新型コロナの感染予防に当たっては病院医師、開業医の先生方ともに大変な神経を使ったと思いますが、こうした皆さんや看護師、検査技師、薬剤師などの医療技術を支えている皆さんに心から感謝したいと思います。
浜野院長先生から各町村から様々な支援を頂いたことへの感謝の言葉がありました。また、新型コロナの検査体制の現況について説明があり、少しずつ新型コロナの特性が分かって来て、国からの指針も示され、対応が出来る様になって来たとの説明がありました。
また、医師不足もあるが看護師不足も深刻で、特に夜勤が出来る方が不足している実態があるという事でした。これは10年前からも言われている事ですが、信州木曽看護学校が無ければ、今頃病院が存続していなかったもしれません。
卒業した看護学生が直ぐに夜勤が出来る訳ではないので、これからも厳しい状況は続いてしまうのかと率直危惧します。
木曽の広いエリアをカバーし、厳しい医療現場の中で、その人的資源や医療機器など限られたものを有効に活用する為には情報技術(ICT)を最大限活かして行く事が求められていると思います。今回のコロナ禍は亡くなられた方もおり、深刻な経済的な問題もあり、今なお現在も続いていますが、一方ではそうした明日の医療のあり方についての方向性を示す教訓を残してくれたものと考えます。
今回の懇談を通じて木曽地域は病院、医師会、町村がまとまって行動できる関係があり、全国に誇れる医療モデルが構築出来る可能性があるものと考えさせられました。
2020年06月22日
お礼、そしてこれからも
6月も中旬に差し掛かりました。
3年前の6月24日に本ブログを立ち上げて以来、まる3年が流れました。
小学校の夏休みの宿題の日記は最初の二日くらいは真面目に書いたものの、3日目過ぎくらいには『後で思い出して書けば』という思いから書かずに遊んでいた事を思い出し、さてはていつまで続くやらと思いながら投稿してきました。
今まで652件の投稿に対して80,061件の方に読んでいただいて事になります。実に1ブログ当たり123人の方に読んでいただきました。
『継続は力なり』というのは、中学校時代の恩師が贈ってくれた言葉ですが、飽きっぽいのが私の性格と自分なりに分析していますが、よくも続いたものと自分ながら感心しています。
ブログも4年目に入りますが、上松の話題をこれからもどんどんとお知らせしたいと思いますので、これからもご愛読お願いします。また、時折、温かいコメントや率直なご意見頂いており感謝申し上げます。
最近、コロナ禍の影響で公的な行事も中止、延期などでお伝えする事が限られていますが、出来るだけ明るい話題に努めて行きたいと思います。
△過去のブログ中最高に見ていただいたのは「伊勢神宮の斧入れ式」の1263件でした。

やはりお伊勢様の話題は凄いですね。後5年ほどで第63回式年遷宮御杣始祭がありますが、今から楽しみです。
3年前の6月24日に本ブログを立ち上げて以来、まる3年が流れました。
小学校の夏休みの宿題の日記は最初の二日くらいは真面目に書いたものの、3日目過ぎくらいには『後で思い出して書けば』という思いから書かずに遊んでいた事を思い出し、さてはていつまで続くやらと思いながら投稿してきました。
今まで652件の投稿に対して80,061件の方に読んでいただいて事になります。実に1ブログ当たり123人の方に読んでいただきました。
『継続は力なり』というのは、中学校時代の恩師が贈ってくれた言葉ですが、飽きっぽいのが私の性格と自分なりに分析していますが、よくも続いたものと自分ながら感心しています。
ブログも4年目に入りますが、上松の話題をこれからもどんどんとお知らせしたいと思いますので、これからもご愛読お願いします。また、時折、温かいコメントや率直なご意見頂いており感謝申し上げます。
最近、コロナ禍の影響で公的な行事も中止、延期などでお伝えする事が限られていますが、出来るだけ明るい話題に努めて行きたいと思います。
△過去のブログ中最高に見ていただいたのは「伊勢神宮の斧入れ式」の1263件でした。

やはりお伊勢様の話題は凄いですね。後5年ほどで第63回式年遷宮御杣始祭がありますが、今から楽しみです。
2020年06月20日
駒の山開き
昨日までの梅雨空が嘘のような気持ちの良い空気が流れる中、駒ヶ岳開山式が行われました。
△駒ヶ岳の様子

例年ならば“敬神(けいしん)の滝”で行われる開山式ですが、今年は会場へ通じる道が通れないため滑川の河川公園予定地での開催となりました。
新型コロナの影響で参加が危ぶまれていた駒ヶ岳を霊山として崇敬している犬山市乾山講(けんざんこう)の皆さんも、19日の全国の移動自粛の解除により例年どおり参加されました。
警察、山岳会、遭難対策協、山小屋経営者など関係者が一堂に介しての開山式でした。
△村田副町長の開式の言葉。村田副町長は山岳会のメンバーでもあります。

△徳原宮司さんのお祓い

駒ヶ岳を主峰とする中央アルプスは今年3月に従来の県立公園から『国定公園』に格上げとなりました。また、絶滅したと言われていた『雷鳥』が一昨年発見され、今年改めて確認されました。
県の現職時代、自然保護課に勤務していたときには木曽地域では、御嶽山で約30羽ほど確認されていましたが、駒ヶ岳では昭和44年以降確認されていませんでした。
雷鳥保護は、信州大中村浩教授が研究していますが、人工的な繁殖は難しいと言われていました。
現在、その雌に乗鞍岳で採った卵を抱卵させるという実証実験も国によって取り組まれています。
近い将来、駒ヶ岳のハイマツの間を走る雷鳥とヒナの姿が見られると山登りの疲れも吹っ飛ぶくらい嬉しいでしょうね。是非、成功して貰いたいと期待したいところです。
駒ヶ岳の山そのものが御神体で、亡くなると、ご先祖様の霊がお山に還ると信仰する犬山乾山講の皆さんは式典終了後、熱心に霊神碑の一帯の草刈りなどをしておられました。

今年の山小屋の多くは営業は難しいとお聞きしましたが、早く収束して駒ヶ岳の自然の美しさを満喫出来る日が来ることを願う式典となりました。
△駒ヶ岳の様子

例年ならば“敬神(けいしん)の滝”で行われる開山式ですが、今年は会場へ通じる道が通れないため滑川の河川公園予定地での開催となりました。
新型コロナの影響で参加が危ぶまれていた駒ヶ岳を霊山として崇敬している犬山市乾山講(けんざんこう)の皆さんも、19日の全国の移動自粛の解除により例年どおり参加されました。
警察、山岳会、遭難対策協、山小屋経営者など関係者が一堂に介しての開山式でした。
△村田副町長の開式の言葉。村田副町長は山岳会のメンバーでもあります。

△徳原宮司さんのお祓い

駒ヶ岳を主峰とする中央アルプスは今年3月に従来の県立公園から『国定公園』に格上げとなりました。また、絶滅したと言われていた『雷鳥』が一昨年発見され、今年改めて確認されました。
県の現職時代、自然保護課に勤務していたときには木曽地域では、御嶽山で約30羽ほど確認されていましたが、駒ヶ岳では昭和44年以降確認されていませんでした。
雷鳥保護は、信州大中村浩教授が研究していますが、人工的な繁殖は難しいと言われていました。
現在、その雌に乗鞍岳で採った卵を抱卵させるという実証実験も国によって取り組まれています。
近い将来、駒ヶ岳のハイマツの間を走る雷鳥とヒナの姿が見られると山登りの疲れも吹っ飛ぶくらい嬉しいでしょうね。是非、成功して貰いたいと期待したいところです。
駒ヶ岳の山そのものが御神体で、亡くなると、ご先祖様の霊がお山に還ると信仰する犬山乾山講の皆さんは式典終了後、熱心に霊神碑の一帯の草刈りなどをしておられました。

今年の山小屋の多くは営業は難しいとお聞きしましたが、早く収束して駒ヶ岳の自然の美しさを満喫出来る日が来ることを願う式典となりました。
2020年06月19日
正体見たり枯れ尾花
そろそろ梅雨も開けて欲しいと思うのは早急でしょうが、今年の梅雨は梅雨らしいと言えば梅雨らしく周期的に雨が降っています。
さて、今年の夏は海開きをしない海水浴場もあるようです。楽しみにしていた子供たちには夏休みが短縮されることに加え、さぞかし残念な気持ちになるのではと察します。
そんな夏の風物詩に幽霊や魑魅魍魎がばっこする怪談話が出て来ます。今日のタイトル名は『幽霊の正体見たり枯れ尾花』に因んだものですが、なぜ夏になるとお化けや怪談物が多くなるか不思議です。
どうもこれは自分の意思でコントロール出来ない自律神経に関わっているということを聞きました。“怖いもの見たさ“という言葉がある様に人間は本来怖い物や分からない事に興味を示すようです。
怖いものを見ると自律神経の副交感神経の働きにより、血圧が下降し、心拍数も減少するそうです。いわゆるリラックスした状態になるそうです。
本当?と思いたくなりますが、怪談物を見た後に緊張から解き放たれることでそうした落ち着いた状態になるのかもしれません。
そんな事を昔の人は知らず知らずのうちに経験としてそんな文化を創って来たのではないでしょうか?
世の中には科学で分からない事がまだまだ多く、そんな世界だから生きていけるのではないかと思います。まさに幽霊の正体を見たいのですが、分かってしまうとつまらないものになってしまう気がします。
昨日報道されていた東北地方をの空を漂った謎の気球体もその一つかもしれません。
△気球の写真(フリー写真より)

さて、今年の夏は海開きをしない海水浴場もあるようです。楽しみにしていた子供たちには夏休みが短縮されることに加え、さぞかし残念な気持ちになるのではと察します。
そんな夏の風物詩に幽霊や魑魅魍魎がばっこする怪談話が出て来ます。今日のタイトル名は『幽霊の正体見たり枯れ尾花』に因んだものですが、なぜ夏になるとお化けや怪談物が多くなるか不思議です。
どうもこれは自分の意思でコントロール出来ない自律神経に関わっているということを聞きました。“怖いもの見たさ“という言葉がある様に人間は本来怖い物や分からない事に興味を示すようです。
怖いものを見ると自律神経の副交感神経の働きにより、血圧が下降し、心拍数も減少するそうです。いわゆるリラックスした状態になるそうです。
本当?と思いたくなりますが、怪談物を見た後に緊張から解き放たれることでそうした落ち着いた状態になるのかもしれません。
そんな事を昔の人は知らず知らずのうちに経験としてそんな文化を創って来たのではないでしょうか?
世の中には科学で分からない事がまだまだ多く、そんな世界だから生きていけるのではないかと思います。まさに幽霊の正体を見たいのですが、分かってしまうとつまらないものになってしまう気がします。
昨日報道されていた東北地方をの空を漂った謎の気球体もその一つかもしれません。
△気球の写真(フリー写真より)

2020年06月15日
梅雨入りすぐに
土曜から月曜未明まで降り続いた雨は木曽地方にも大雨警報が出されるなど、梅雨入り初期として本格的な豪雨となりました。
人的、家屋などの被害については、被害の報告が無かったので、ホッとしていたところ、駒ヶ岳山系が豪雨となり、農業用水を取り入れる頭首工が何箇所か埋まってしまったという報告を受けました。
早速、吉野地区と倉本大沢の現場を視察に行きました。吉野地区では吉野橋上流に土石流で押し流された流木が川の中央部に幾重にも重なりながら残っていました。
△流木の様子。木の皮は流れてくる途中削り取られて白く剥き出しになっています。

近くに住んでいる居合わせた職員に聞くと昨夜12時頃、地響きを立てて流れており真剣に避難を考えたそうです。
土石流特有の泥くさいミミズの様な臭いがしていました。
もう一つの現場倉本大沢に行くと地域の皆さんと役場の職員が人力で復旧作業をしていました。
△人物は小さいですが作業の様子です。用水の取入れ口の頭首工はどうしても災害に遭いやすい場所です。大沢はいつもなら中央部に少ししか流れていません。

△上流部のもう一つの現場は取入れ口が閉塞してしまい、用水路に全く水が流れていませんでした。

帰りに西小川と木曽川の合流地点で今回の降り方の違いを感じさせる光景がありました。手前の比較的濁りがないのが赤沢を源とする西小川、左から右に木曽川の濁った水が流れています。
局地的に降る線状降水帯の怖さをこの様な場面で見て感じます。
△合流地点

上松町の豪雨災害発生の目安を教えてくれる蛙(かわず)岩は今日は足まで見せていました。過去にも全部が隠れると災害が発生しています。

人的、家屋などの被害については、被害の報告が無かったので、ホッとしていたところ、駒ヶ岳山系が豪雨となり、農業用水を取り入れる頭首工が何箇所か埋まってしまったという報告を受けました。
早速、吉野地区と倉本大沢の現場を視察に行きました。吉野地区では吉野橋上流に土石流で押し流された流木が川の中央部に幾重にも重なりながら残っていました。
△流木の様子。木の皮は流れてくる途中削り取られて白く剥き出しになっています。

近くに住んでいる居合わせた職員に聞くと昨夜12時頃、地響きを立てて流れており真剣に避難を考えたそうです。
土石流特有の泥くさいミミズの様な臭いがしていました。
もう一つの現場倉本大沢に行くと地域の皆さんと役場の職員が人力で復旧作業をしていました。
△人物は小さいですが作業の様子です。用水の取入れ口の頭首工はどうしても災害に遭いやすい場所です。大沢はいつもなら中央部に少ししか流れていません。

△上流部のもう一つの現場は取入れ口が閉塞してしまい、用水路に全く水が流れていませんでした。

帰りに西小川と木曽川の合流地点で今回の降り方の違いを感じさせる光景がありました。手前の比較的濁りがないのが赤沢を源とする西小川、左から右に木曽川の濁った水が流れています。
局地的に降る線状降水帯の怖さをこの様な場面で見て感じます。
△合流地点

上松町の豪雨災害発生の目安を教えてくれる蛙(かわず)岩は今日は足まで見せていました。過去にも全部が隠れると災害が発生しています。

2020年06月14日
今年は律儀?
先週6月10日は「時の日」でした。といっても、祝日などでないのでマスコミで話題に時々される程度の記念日です。
生活改善の一環で時間を大切にという意味で東京天文台が決めた記念日のようですが、時間を大事にしているかというと、この梅雨時にあっては家の中で過ごすことも多くなってくるので横になって漫然となってグータラと過ごしてしまいがちになります。
近年、太陽の光を浴びないとうつ病になりやすい、陽を浴びる事でガンの発生を抑制する効果があると言われるようになっています。当町の保健師も新型コロナ感染に気を付けながらも外に出て太陽を出来るだけ浴びるように推奨しています。
11日に関東甲信地域は梅雨入りしたと気象庁が発表しました。10日は「時の記念日」でもありましたが、暦の上では「入梅」の日でもありました。それ以後、それらしい天気模様が続いています。
今年の梅雨は何となく律儀に季節を刻んでいるような気がします。カラ梅雨の時は終盤に来て豪雨災害をもたらすような事が有りますが、今年は是非とも穏便に梅雨が明けて欲しいものです。
梅雨というと私が思い出す句に『時は今 雨がした知る 五月かな』があります。これは明智光秀が本能寺に居る織田信長への謀反の意思を固めた時に詠んだといわれるもので大変有名なものです。
NHKの「麒麟が来る」も、ようやく撮影が再開されたと聞きました。放送する頃には梅雨は終わっていると思いますが、今までの大河ドラマ史上いろいろな話題もあり大変ですが、出演陣が新しい人物像を描いてくれており、家の中で過ごす時間を埋めさせていただいています。
梅雨の合間を見て出来る限り外に出て新鮮な空気を一杯吸いましょう!!
△実家に自然に生えていたアサガオをプランターに移し替えたら元気よく育って来ました。梅雨は植物にとって正に慈雨ですね。

生活改善の一環で時間を大切にという意味で東京天文台が決めた記念日のようですが、時間を大事にしているかというと、この梅雨時にあっては家の中で過ごすことも多くなってくるので横になって漫然となってグータラと過ごしてしまいがちになります。
近年、太陽の光を浴びないとうつ病になりやすい、陽を浴びる事でガンの発生を抑制する効果があると言われるようになっています。当町の保健師も新型コロナ感染に気を付けながらも外に出て太陽を出来るだけ浴びるように推奨しています。
11日に関東甲信地域は梅雨入りしたと気象庁が発表しました。10日は「時の記念日」でもありましたが、暦の上では「入梅」の日でもありました。それ以後、それらしい天気模様が続いています。
今年の梅雨は何となく律儀に季節を刻んでいるような気がします。カラ梅雨の時は終盤に来て豪雨災害をもたらすような事が有りますが、今年は是非とも穏便に梅雨が明けて欲しいものです。
梅雨というと私が思い出す句に『時は今 雨がした知る 五月かな』があります。これは明智光秀が本能寺に居る織田信長への謀反の意思を固めた時に詠んだといわれるもので大変有名なものです。
NHKの「麒麟が来る」も、ようやく撮影が再開されたと聞きました。放送する頃には梅雨は終わっていると思いますが、今までの大河ドラマ史上いろいろな話題もあり大変ですが、出演陣が新しい人物像を描いてくれており、家の中で過ごす時間を埋めさせていただいています。
梅雨の合間を見て出来る限り外に出て新鮮な空気を一杯吸いましょう!!
△実家に自然に生えていたアサガオをプランターに移し替えたら元気よく育って来ました。梅雨は植物にとって正に慈雨ですね。
