2020年05月21日

楽しい登校

 今日からコロナ禍の影響で休校となっていた小中学校の授業が始まりました。木曽で感染者が初めて確認され、休校となった4月17日以後、35日振りの全学年揃っての登校となりました。
 兄弟姉妹、近所の友だちと連れ添って登校する風景はつい2〜3カ月前までは私たちの日常生活で普通のものであったのですが。これほど有り難いものとは、失われたものの大きさを改めて実感します。
 今日から前を見てその時間や友だちとの思い出を取り戻しながら一歩ずつ学校生活を楽しんで貰いたいと願うばかりです。
 昨日、夏の高校野球、甲子園大会の中止が発表されました。それより以前に中体連、高校総体など若人が小さい頃から夢見て来た大会も相次いで中止が決まってます。
 スポーツだけなく、文化系クラブも同様です。次代を担い、自分、自分も含めた友人たちと時にはぶつかり合いながらも限界に挑戦する姿は、私たちにも勇気と感動をくれます。
 コロナ禍、人の命の大切さなど、頭では理解しようとしても、「なぜ今なんだ」「自分たちだけなんだんだ」という持っていくところがない、やるせない思いがあるのは当然だと思います。
 こうした子どもたち、若者たちに対して責任があるのは私たち大人です。今朝のテレビで脇目も構わず涙を流していた球児がいました。恐らくこの若者と同じ思いを胸にした何十万の若者がいる事を私たちは決して忘れてはならないと思いました。
 今、国の行く末を議論する国会で未来を創るこうした子ども、若者たちのことを真剣に考える議論が乏しいのが残念です。
 大学生への支援も国はやっと議論されるようです。しかしながら、その支援は非課税世帯を対象とした約43万人を対象とした緊急給付金の案のようで、昼間大学生だけでも290万人おり、その他にも短大、専門学校生いることなどを考えると、そのような支援で本当に足りるのかという疑問が出てきます。
 大学生の8割近くがアルバイトをして学生生活を送っている中、アルバイトの収入が減ってという事も条件にあり、困窮学生の定義も非課税世帯という事?不明ですが、アルバイト先が潰れていたような場合を考えると、どうしてそれを証明するのかなど本格的な議論はこれからだと思いますが、今出来ることをきちんと考えて早急に実施していくとともに、若者が将来に夢見ることができ、希望を持って進める世界を示していく必要があると思います。
 今、40代になっていると思いますが、就職超氷河期の就活が困難になった世代がありました。その後、安定した職に就きたくても就けない多くの若者がいた時がありました。自己責任の名の下にこうした若者が犠牲になる事は許されてはならないと考えます。
 これは国の根幹にかかることで政権与党とか野党とかそういう問題ではなく、将来の日本を背負っていく若い人たちに対して私たちが残せる財産として真剣に議論していく必要が今あると考えます。

△いつもの登校風景が帰って来ました。






  
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Posted by 大屋誠 at 08:28Comments(1)上松町