2019年04月29日

繋ぐ春祭り(若宮神社例祭)

28日午後2時から若宮神社例祭の神事が行われ、参列いたしました。「平成」という元号の下では最後のお祭りです。
若宮神社には、「葛の葉」というこの神社を奉侍する小川里若連が伝える町の無形文化財の獅子狂言が演じられます。
今年、それを継承し伝えて来た第一人者の小林功さんが急逝され、関係者の皆さんに深い悲しみが広がりました。伝えられ来た郷土芸能を愛し、誰よりも誇りに思っていたのが小林さんだと私は思います。今日のお祭りをどこからか見ているのではと途中で休み休みながら、参道を歩きました。

△参詣道から駒ケ岳を望む



△参詣道、急な道を息をはずませながら歩きます。去年より身体が軽くなったせいか(気のせいか?)歩くのがちょっとだけ楽でした。





△神社にお参りした後、湯立神事でお祓いをしてもらいます。



△獅子舞を見るために皆さんが山道を上がって来ました。





△中学生も見事な笛を吹き、稽古の成果を披露しています。



△約60年ぶりに復活して演じられた「箱根山」という芸題(げだい)です。始めて拝見させて頂きました。いわゆる仇討ちものですが、途中で登場する三人は”怒り上戸“、”笑い上戸“、”泣き上戸“の三人です。小川里若連の歌舞伎はいわゆるお座敷芸で、カツラや綺羅などの衣装も付けずに演じるのが素朴で素顔で出て普段の顔と違う一面を見せてくれるのが皆さん楽しみにしています。
復活を願った一人の熱心な若者がいて所作などは江戸歌舞伎の残っていた映像を参考にしたとのことです。里若連の皆さんのエネルギッシュな想いが伝わってきます。





△葛の葉も、もう一人の後継者の松葉さんにより舞われました。関係者の皆さんからこれからも若手の育成に努め伝えていかなければとの声が上がっていました。










  
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Posted by 大屋誠 at 15:54Comments(0)上松町

2019年04月27日

赤沢オープン

今日、赤沢自然休養林の開園式、森林鉄道出発式が行われました。平成としては最後の開園式となります。
心配された雨も時折青空が望める天気の中での式でしたが、ちょっと肌寒い空気の中での式となりました。国有林を管理する木曽森林管理署、NPO木曽ひのきの森、林鉄を運行する上松観光開発(株)の皆様に加え、毎年地区の公民館活動の一環としてオープン初日に参加して頂いている栄町区の皆さんなどが参加されました。
昨年は、秋の相次ぐ台風の襲来による天候不良のため入り込みが7万人を割ってしまうという状況もあり、関係者一同、今年こそはという願いを込めての開園式となりました。
里は花真っ盛りですが、赤沢はまだまだ早春の趣です。これから、赤沢を彩るアカヤシオや川原サツキ、ヤマボウシなどが咲く季節となります。
人生100年と云われていますが、何よりも歩くことが健康に繋がりますし、免疫効果が有ると云われる森林セラピーも出来るという事で赤沢のフィールドは両方とも兼ね備えている所です。
また、インバウンドで来訪されている外国から来訪されている方も年々増えてきており、“森林浴発祥の地"として世界に誇れる場所として発信出来ればと思います。
木曽森林管理署では昨年からグーグルのストリートビューによる紹介もしているとの事です。インターネット上で検索していただき、是非とも赤沢を実際に訪れ、空気、風、音、光などを直接感じていただきたいと思います。

△栄町地区の皆さんが赤沢の伊勢神宮の御杣始祭の故事に因んで今年の無事を祈って木遣り歌を歌います。そして記念撮影していました。





△出発式の後の始発列車に乗車する人達、そして始発列車





△平成として最後となるレアなヒノキ製の記念乗車券が配られています。



△多くのまだ花はこれからですが、水芭蕉が咲いていました。



△オープンに当たっては、長野県林業土木協会木曽支部の皆さんの遊歩道整備や地元で毎年道路端の側溝の整備をして頂いている企業さんのボランティアの皆さんにご協力頂いています。写真は真新しい遊歩道です。








  
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Posted by 大屋誠 at 15:10Comments(0)上松町

2019年04月24日

春に想う

私が住む田方(たんぼ)地区のJR沿いの町営駐車場で今年も桜が咲きました。新庁舎建設予定地に隣接する所で常盤地区に繋がる桜並木が毎年咲きます。


この桜を巡って新庁舎建設の地元説明会の折、また花が見頃になった最近、様々な意見を頂くようになりました。
ボランティアで自主的に落ち葉の片付けなどで毎日掃除をして見守って頂いている区在住の近隣の住民から「古木となっている。伐って欲しい」との声が3〜4年前から挙がる一方で、最近になって「残して欲しい」いう要望も寄せられています。
地区では落ち葉、花弁や花の軸を片付けるための機械も購入し、地区の清掃作業時や秋の落葉時期には毎日のように清掃をして舞い落ちたものを片付けています。また、桜特有のテング巣病にかかった時は枝を切り払うなど桜を見守って来た皆さんから「古木となっている。伐って欲しい。」との声が出て来ました。
当時、区の役員であった私自身、『命あるものは必ず終わりが来るので、それまではそっとしておいても・・』という気持ちもあり、当時役場には要望せずそうした声が地区内にあるという事だけを伝えました。一昨年、新庁舎建設予定地として決定した折にもずっと心に引っかかっていました。
桜並木のある場所は、昔、駐車場のあるレベルの低いところにあり、そこには小さな用水が流れていました。その頃は柳の木が植えており、桜の木は小さかったのであまり記憶にありませんが、植えられてから約70年が経過し、桜並木として町民の皆さんに親しんでいただいており、上松に春を告げる風景となっています。また、私もそうでしたが、夏には木に寄ってくるクワガタムシなどを親子で採るようなこともあり皆んなに親しまれて来ています。
地元説明会の折に、「残して欲しい」という要望が出された際、副町長から「出来る限り配慮したいが、実施設計が上がるまでは分からない」と回答しています。
最近の寄せられている伐採反対の声の中には全て伐ると誤解されている方もいるようです。
全国的にみても戦後一番多く植えられた桜のソメイヨシノを植え替えるという報道もされています。ソメイヨシノの寿命は60〜70年くらいと一般的に言われており、ちょうどこの桜もそうした時期を迎えているのも事実です。
実際、現地で桜の木を見ると安全面から対応する必要のあるものも見受けられます。また、工事の施工上どうして伐らざる得ないということもご理解していただく事もご理解して頂くよう努めなければならないと思っています。庁舎が完成した後に陽当たりなどを見ながら植樹していくことも一つの案だと思いますので、安全面を第一にしながら、景観も含め庁舎周辺の環境整備を皆さんとともに考えて行きたいと思います。

△同じ頃に植えられた正島地区の桜ですが、急傾斜地の為手入れが出来ずてんぐ巣病に罹り枯れています。






この桜は昭和25年の上松町大火直後に復興を願って植樹されたとの事で、約60年を迎えようとしています。


  
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Posted by 大屋誠 at 13:51Comments(6)上松町

2019年04月23日

小浮豊明市長地域おこし協力隊を訪問

19日、友好自治体都市である豊明市の小浮正典(こうき まさふみ)市長が地域おこし協力隊木工部を訪ねました。豊明市と上松町は木曽川上下流の縁で平成14年から友好自治体協定を締結しており、加えて3年前には災害時における相互応援協定を結んでいます。
また、毎年、豊明市民の皆様に来訪していただき、森林浴や森林整備体験などを町民の皆さんとともにして頂いています。更にはバレーボールの交流も盛んで、毎年交互に訪問して試合をするなど住民同士の交流を深めています。
小浮市長さんは先日の統一地方選挙の市長選挙で無投票で二期目の舵取りを任されたばかりです。
今回の訪問は、豊明市で生まれた赤ちゃんに小さなうちから木に親しんでいただくようスプーンなどの木製品を贈るウッドスタート事業を国の森林環境譲与税を使って始める事になり、当町の木製品を使っていただくようになった事から、その挨拶も兼ねて来訪されました。
昨年春、私が豊明市を訪れた際、森林環境譲与税を利用して是非ご検討くださいとお願いしたところ、快く引き受けていただいて今回実現しました。
市長は京大相撲部出身という異色?(正直、そもそも京大に相撲部ってあるのとの先入観がありました。)の経歴を持つことから御嶽海関の応援も専門家らしいものがあります。
豊明市とのお付き合いが、これからも先長く、そして更に深まって行くものと思いました。

△地域おこし協力隊の説明を受ける小浮市長




  
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Posted by 大屋誠 at 09:23Comments(0)上松町

2019年04月17日

自転車の安全な利用

今朝、上松小学校で挨拶運動をしていたら、いつになく自転車を持ってくる子供たちが多く、尋ねたところ、「今日は自転車の安全運転教室がある」との事でした。
ちょうど、時間も若干余裕があり、冬季間でちょっとご無沙汰の“自転車町長室"の安全のために見学にお邪魔しました。
上松の子はあまり自転車に乗らない、何故かというと地形的に坂が多く、また階段も多いということだろうと容易に想像はつくが、どうだろうと見ていると、「久し振りに乗ったから上手く運転出来ない」などと子供たちは設定された狭いコースに悪戦苦闘しながら云っていました。
乗っている自転車は、皆んなカッコいいピカピカの新車に近い自転車に乗っていました。私が小さい時はいわゆるママチャリという身体には不釣り合いの大きな自転車で現在の赤沢の山奥(注:その当時は禁漁ではありません)によく釣りに出かけたのを思い出しました。
乗る機会は少ないものの、こうした教室で学んだ事をしっかりと身に付けて安全運転でサイクリングを楽しんでくださいと伝えて来ました。
下級生は実際の道路を使って横断歩道の渡り方、優先してくれた自動車のドライバーへのお辞儀など交通マナーを学んでいました。前後で町の安協の皆さんが見守ってくれていました。

△狭いコースをゆっくり進むことは、早く行くより却って難しいものです。



△横断歩道を渡る人、自転車で進む人の役割しての教室



  
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Posted by 大屋誠 at 15:20Comments(0)上松町

2019年04月16日

プレーボール(ナイター野球開会式)

春の選抜高校野球が終わり、今はプロ野球の熱い戦いが繰り広げられています。そのような中、公民館主催のナイター野球がオープンし、開会式が昨日行われました。
周辺の桜もつぼみが膨らみ春を告げていますと言いたいところでしたが、当日は「寒い」、「寒い」と会う人誰もが話すような中でのセレモニーで、進行する職員も時折り寒さで言葉が噛んでいました。
今年のシーズンは、「平成」で始まり「令和」で終わる大会となります。途中で消防ポンプ操法訓練があって中断したりしますので秋口までの長いシーズンとなりますが、選手の皆さんは健康づくりと互いの交流を深め、怪我のないように楽しんでくだい。

△久保寺館長挨拶



△上松ファイターズの沢木さんが宣誓



△前年度優勝チーム上松ファイターズから優勝旗、優勝杯返還です。



おまけの一言
私も今年で早起き野球時代も含め、球歴45年を迎えました。全盛期?(あったのかも疑問ですが)には及ばないものの、口での野球も草野球の楽しみです。
始球式やりましたが、自分で写真に撮れないのでその雄姿をお伝えできないのが残念です。バッターで立ったN副議長さんにぶつけなくて怪我させる事なく終わり、ホッとしました。
  
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Posted by 大屋誠 at 09:38Comments(0)上松町

2019年04月15日

春を告げる祭り(倉本観音様)

春祭りのシーズン幕開けを告げる倉本地区の観音様のお祭りにお招きをいただき参列いたしました。
前日の天気予報では大雨の予想でしたが、何とか持ちこたえた曇りの中、地域の皆さんが待ちに待ったお祭りが始まりました。
恒例のお団子拾いもあり、分館活動の野菜のプレゼントありで、老いも若きも集まっての賑やかなお祭りです。

△手に袋を持ってお団子を待つ皆さんです。いつもは団子をそのまま投げますが、雨の予想もあったので、個包装にしチョコレートなどのお菓子も入ったものが投げられました。区長さんの合図で一斉に投げられます。お団子とても美味しくいただきました。



子どもさんも沢山取れました。



△観音堂前の石仏は歴史を感じさせます。



町の図書館にある「上松町の神社仏閣」という書物の中で、『この観音像には伊那の高遠に兄弟の石仏があり、例祭の前日に糸瀬山(木曽山脈の宝剣岳から三沢岳に派生した山)で倉本の観音様と高遠の観音様が相撲を取って倉本の観音様が勝った時は祭りが晴れると言い伝えられています。』との記載があります。
何ともほのぼのとしたのどかな話です。今にも降りそうな感じでしたが、何とか祭りの間は雨が降らず持ったので、倉本の観音様が粘り腰で頑張ったのでしょう。

  
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Posted by 大屋誠 at 14:22Comments(0)上松町

2019年04月13日

赤沢を守る(NPO法人 “木曽ひのきの森"定期総会)

森林浴発祥の地である赤沢自然休養林において入込者のガイドやセラピー体験館の管理を委託しているNPO木曽ひのきの森の定期総会が12日午後、上松公民館で開かれました。
37人の方が会員として登録されており、今日は18人の方々が出席して平成30年度の事業報告と決算報告がされ、平成31年(令和元年度)の事業計画、予算が原案通り承認されました。
総会後に林木曽森林管理署長他も含め、赤沢の諸課題について、率直に話し合いました。老朽化したため、現在、通行止めとなっている渓流コース・姫宮コースの扱いについて、姫宮神社の鳥居についてなど、予定していた時間を超える熱心な懇談となりました。
要望や意見を踏まえ、今後、森林管理署と林政懇談会の場などで協議していくことをご理解いただきました。
赤沢はこうした皆さんによって守り、受け継いでいただいています。

△総会の様子


  
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Posted by 大屋誠 at 16:30Comments(0)上松町

2019年04月11日

匠の道への一歩

11日に上松技術専門校の入校式が行われ、晴れて31人の皆さんの一年間の訓練が始まりました。
毎年、全国から新入校生が来ますが、今年は文字通り、北は北海道から、南は沖縄県から上松の地にお越し頂きました。
年齢は、18歳から60歳と親子ほどの違いがあります。また、社会人としての経験のある方、高卒で直接訓練生活に入る方など様々ですが、これが上松技専の特長ともいえると思います。
明日から訓練が始まります。6月くらいまでは、午前は座学、午後はカンナ刃の研ぎの実践などがあります。今は、道具などは使い捨ての物や全て交換することが多いのですが、上松の訓練の特長はカンナを自分で調製する事です。
「職人は道具ができれば一人前」の言葉通り、カンナの刃を研ぐ時には、最初のうちはガヤガヤやっていますが、そのうちに黙って黙々とその作業に没頭します。その後ろ姿は修行僧のようです。
そんな厳しくも、作品が出来上がった時の喜びを感じることが出来る一年であって欲しいと思いました。

△新入校生の皆さんです。横には自分の服など入れた荷物を置いているのも技専らしい入校式です。



△的場校長先生の式辞



△入校生代表の宣誓



△訓練を待つ機械類



△専門校から臨む木曽駒ケ岳



  
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Posted by 大屋誠 at 15:04Comments(0)上松町

2019年04月11日

春の足踏み

10日の朝方から降り始めた時ならぬ雪には驚いた方も多かったと思います。既に車のスタッドレスタイヤを普通タイヤに交換した人もおり、朝の出勤に慌てたものと思います。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉を借りれば、冬は終わっていると思いますが、この冬はほとんど積雪が無く除雪費用もほとんどかからない状況でした。夏の渇水も心配されていましたが、今回の雪でバランスを取ったのでしょうか?
3日ほど前から見かけるようになった南国から来たツバメも驚いたのか、何処かに身を潜めてしまいました。

△この時期にまさかの出動です。



  
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Posted by 大屋誠 at 14:35Comments(0)