2020年05月11日

偲ぶこと

 先週金曜日に大変お世話になった方の訃報に接しました。県職員現役中、そして現職になってからも大変お世話になった方で、何をおいてもお悔やみのお見舞いにとお住まいの自宅を訪ねましたが、どうもお留守のようでひっそりとしていました。
 家の事情に詳しい方にお聞きすると、ご家族の固い意向で家族葬でとの事、コロナによるものでなく病気によるものであるとお聞きしました。
 生前、いつも明るく、お元気で話され、地域の実情にも明るく的確なアドバイスを頂いた方で、これからの町の将来についていろいろと語りたい方でした。
 私の毎日の日課で、新聞のお悔やみ欄を必ず最初に見ますが、ほとんどの記事は「近親者のみで執り行いました」との記載ばかりです。
 本当にお世話になった方に最後に一目でもお顔を拝見し、お別れする機会をも奪ったコロナが憎いと同時に、新しい生活習慣、スタイルというものがこうした事を通じて浸透していってしまっては余りにも悲しく寂しいものがあると感じるのは私だけでしょうか。
   
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 11:39Comments(0)

2020年05月09日

いざという時

 今朝、車で花の苗を買いに出かけました。お盆にお墓に供えるように育てばと、いつになくご先祖様思いの信心深さの気持ちを持って密を避けて買い、帰路に着きました。
 
 走り出して5分ほどして何かいつもと違う走行音が聞こえて来た。「何だろう?」と何度も思いながら、しばらく走って停車しました。以前、経験したような違和感が頭の中をよぎりました。
 「もしかして、もしかして、パ・ン・ク???」安全な場所に避難して停車し、見ると見事にクシャンとなっていました。

△右側前輪



 しょうがないと思いながら、後ろからスペアタイヤを出して交換と思い、後ろを見ましたが、探しても、探しても無い。そういえば、車買った時に今の車にはスペアタイヤは付いていないという事を思い出した。その時には補修剤による緊急措置と聞いていたので、後方に備えられていた補修剤、自動コンプレッサーなど一式を出して作業開始。
 スペアタイヤの交換は何度もしたことがあり、経験済みなので分かるが、緊急の補修剤による対応は初めてで勝手が分からない。
 マニュアルを見ながらやるが、上手くいかない。それは当たり前で、焦ってやるので最初に“ムシ”の部分を外さずに作業していたのです。
 それでもやっぱりダメなので、結局、同級生の自動車屋に聞いてみたら「補修剤やっても側面がダメなら、いくらやってもダメ」とのこと、致し方ないので、最終的にお願いしてスペアを持ってきて履き替えることとなりました。
 その時、空気を入れる迄は出来たのですが、やはりあっという間にまた抜けていく、程なくきた工員さんが横から抜けているので補修剤くらいやってもダメですとのことでした。
 釘を踏み抜いたとかなら分かるが、どうして側面に穴が開くのか聞いたところ、グレーチングなどを跳ね上げて当たって開くこともあるとの答えでした。そういえば今朝出かける時にガシャーンというグレーチングを踏んだ記憶が蘇りました。
 車は何時も動くものと思って運転していた私にとって貴重な体験でした。いざという時に備えておくことの重要性を身をもって知った一日でした。  
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 18:50Comments(0)上松町

2020年05月08日

何が足りない

 実家の前の玄関先に植えた花が、どうも最近、下の方から、元気がない様に感じます。毎日水やりしているのですが。通学路に行く子どもたちが少しでも安らぐことができればと思い、花苗を買ってきて昨年同様に植えました。

 最近の朝の冷え込みと昼の夏日の寒暖のせいでしょうか、少し萎れ気味となっています。小学校は来週、家庭訪問があり、翌週18、19日には分散登校を予定し、このままで行けば20日から通常登校になる予定です。
 それまでこの花(まだ咲いてませんが)が持つのか、花が咲かずに萎れてしまうのかとても心配です。
 花を愛でるのも、こうした不要不急をしない様に叫ばれている時には良いのかもしれませんが、聞いたところ、花苗や野菜苗を扱うホームセンターは駐車場が一杯で停まれないくらいとのこと。くれぐれも『密』には気を付けて楽しむ様にしましょう!
△元気のないトルコキキョウ


  
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 11:56Comments(0)プライベート

2020年05月07日

GW明けて

 今日からGW明けて通常業務の体制に戻ります。国の緊急事態宣言が本月末まで延長が決定しましたので、その状況も踏まえながら今後の体制についても検討しなければなりません。

 先月23日から概ね5割の出勤体制を取りました。通常なら休日の振替日、祝日を勤務時間に振替としての対応でしたが、特に大きな混乱もなく終えることができました。これも住民の皆様始め職員のご理解とご協力によるものと感謝申し上げます。

 しかしながら、感染症流行は過去の歴史を振り返っても第二波、第三波が来ることが予測されます。これへの備えも覚悟しておく必要があります。

 町では、これから一人当たり10万円の定額給付金事務も急ピッチで進めなければなりません。また売上げが減った中小事業者への支援補助の事務も本格化します。一刻も早く手元に支援が届く様に努めなければなりません。

 そうしたことを受けて職員を特命担当として配置し、発送業務等人数のかかる業務には全庁体制で取り組む準備をしています。

 5月に入ってGW中にやっと今回の事態を受けて各市町村に交付される臨時交付金の具体的な額や使徒が示されました。これによって町独自で第一弾として先行した部分も含めて総合的な計画を策定して行く必要があります。国や県の支援が届かないところ、届かない皆さんへの支援を中心にしながら進めて行かなければなりません。これからどの様なことが必要かを二波、三波の襲来も想定してしっかりと見極めていく必要があります。
 給付金の申請については、来週15日に臨時議会が予定されていますが、その前には申請書を郵送出来ればと準備しており、議会で議決後の翌週末くらいには、申請を受け付けたものから随時手元に振り込まれる様に考えています。具体的な日程については、郵便局等関係機関と調整の上、広報でお知らせしたいと思います。
 最後に、今回の給付金支給に当たってはいろいろありましたが、国から郵便発送より早くインターネットを使ったオンライン申請を先行してという要請がありました。
 住基ネットの普及、電子化を国が進めるのは理解できる面もありますが、こうした事態の時にそうしたことで差をつけるのかと疑問が湧いてきました。申請する権利は本来平等ではないでしょうかと、もしかして、こんな事の調整で遅れた事はないと思いますが。
   
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 06:27Comments(0)上松町

2020年05月05日

出口

 国では緊急事態宣言を今月末の31日まで延長することを決めました。感染拡大、経済的、社会的な分野で都市圏のみならず地方までその影響が拡がりを見せています。
 昨日、家の横を走る鉄道の特急列車が通過する際、乗車している人の様子が目に入って来ました。ゴールデンウィークを当て込んだとみられるいつもより多い特別編成の8両編成の列車に乗車していたのは一人だけしか確認できませんでした。まさに貸切状態。

 国や県が呼びかけている都道府県を跨いでの不要不急な外出の自粛の呼びかけに国民が応じた結果のヒトコマと見えました。一方では、いまだに営業を続けるパチンコ店に列をなす人、首都高に改造車を運転し集まる若者のルーレット族などが報道で流されています。

 営業を続けるパチンコ店では店側の責任を追及する報道が主でそれも当然で致し方無いものと思いますが、列をなしている利用客の側にギャンブル依存症という問題も深く関わっている事も忘れてはならないと思います。こうした事はある程度予想出来たことと思います。

 国は緊急事態宣言の延長を決めましたが、数値をいくつか挙げて出口をはっきりとそろそろ明示していく段階に入って来ているのではと思います。解除する時に明示するとは思いますが、今こういう数値だからこれを目指して下さいというメッセージが必要なのではないでしょうか。
 
 全てのコロナウイルスが無くなるというのはあり得ない話ですが、感染症学において集団免疫という考えがあります。これは多くの人が免疫を持つことで通常の社会的活動を始めても影響を抑制できるというもので、ドイツなどヨーロッパでは既にその段階に入って来ていると言われています。
 なぜ、日本ではそれが出来ないのかと言えば、一言で言えばPCR検査の絶対数が不足している現状があるからだと私はクルーズ船の時以来ずっと思っています。
 母数が正しいかどうか分からないのに、答えは自ずから出てこないのは自明の理です。今からでは遅きに失した感もありますが、出口を探るにも一刻も早く検査体制を再構築していかなければならないと考えます。また、感染者一人が何人に移すかの実効再生数も一つの指標となるんだと思います。
 その様な数値を組み合わせてこの条件を満たせば解除するといった方針を専門家が明確にし、政治家が決断する事で光が見えてくると思います。
 今までも毎年、既知の様々なインフルエンザにおいても世界で数十万の方々が亡くなっている現状も見据えながら、今回の新型コロナに対して難しい判断をすべき時期がいつ来るのか国の動きに注目したいと思います。
   
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 09:41Comments(0)

2020年05月03日

平穏祈って(駒ヶ岳神社例大祭)

 5月3日は国の選択無形民俗文化財に指定されている太々神楽が奉納される駒ヶ岳神社例大祭が毎年行われる日です。
 今年の例大祭はコロナ感染症予防のため一般参詣者の入山は遠慮していただくという事で来賓も招待しないという連絡がありました。ただ、招待はしませんがプライベートでお越しいただければという言葉を頂きましたので出かけました。
 駒ヶ岳における山岳宗教は御嶽山と深く結びついていると聞いたことがあります。御嶽山は女人禁制など厳しい決まりの中で修験者を中心にした講で発展して来ました。
 一方、駒ヶ岳はそうした厳格なものでなく、老若男女問わず、現世的な民衆の山岳宗教として全国に信者の崇敬を集めてきました。養蚕や馬、五穀豊穣などを祈って発展して来ました。
 今日は、神事の他に13座ある舞のうち“御神入の舞”のみが奉納され、約1時間ほどで終わりました。この舞や他の舞いにも共通しているのは、独特の足の運びにあると思います。特に天狗の面をつけて舞う「四神御返拝」(ししんごへんぱい)は舞台で大きく跳ね、板を勇壮に踏むものです。これは地中の邪気を追い出し、払うものとしての舞と解されています。現在では、さながらコロナを鎮める舞とでもいうべきものでしょうか。
 徳原千鶴宮司は「コロナの影響で、このような形での例大祭となった。記録でははっきりしないが先祖の徳原一学さんの時にあったのかもしれない。あの時はこう祭事をやったという先例になれば」と述べておりました。
 来年は賑やかな山遊びの声が響けばと参詣者一同口々にしていました。
 今年参拝出来なかった人のために撮って来ました。雰囲気だけ味わって下さい。
△宮司参拝



△献饌の儀
 



△神楽連の皆さん



△いつもならバズーカの様なカメラが並ぶ場所も今日は



△今年、唯一奉納された「御神入の舞」、先代徳原正三宮司が昨年は舞いましたが、しっかりと息子さんが継ぎ大役を果たしました。





△修験者が修行をしたと伝えられる石の洞、入口の碑には『上野』(現在の群馬県)と記されています。また、霊神碑には名古屋などの地名が多く見えます。全国各地から崇敬されていました。









  
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 11:26Comments(0)上松町

2020年05月01日

夏もち〜かづく八十八夜

 あっという間に4月が終わり、今日は5月1日、いつもなら労働者の祭典のメーデーがある日です。今年のこの1ヶ月は、時の流れもそよぎも感じる間もなく過ぎ去った感があります。
 また今日は、日本の季節を表す“雑節”で立春から数えて八十八日を迎え、夏の到来を告げる『八十八夜』です。
 日本には、季節が『春・夏・秋・冬』という四季に加えて、先ほどの雑節の他に二十四節気、五節句など暦のほかにも季節の移り変わりを表す言葉があります。
 欧米ではそうした表現があるのか、私の英語の授業では聞いた事がありません。どなたか知っている人いたら教えて下さい。
 日本に伝えられるその中には、ご先祖様が後世の人に注意を呼びかけているのではと思われるものもあります。これからの時期だと「入梅」、「半夏生」(はんげしょう)などがありますが、何となくそうした事を言われると、「体調に気を付けなさい」、「食べものに気を付けなさい」と頭の中に浮かんできます。
 これは季節の中で経験的に積み上げられて来た我が国の知恵であり、独自の風流なのだと思います。そういえば、この雑節には台風が多く来ると言われる“二百十日”もありますが、今年はどうか無事に、無事に。
 変な“雑節”が加わらないようにお願いしたいとひたすら願うばかりです。

△今年も少し遅れましたが、ツバメが正面玄関に巣をかけてくれました。来庁の折は気を付けて温かい目で見てください。


*御嶽海優勝の桃太郎旗に乗ってます。



*ちょっと影になってしまいましたがジッとしてるので卵を抱いているのかもしれません。

  
  • LINEで送る


Posted by 大屋誠 at 13:07Comments(0)上松町